PHOTO YODOBASHI
ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン
SIGMA 30mm F2.8 DN
[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ
ミラーレスカメラ専用の標準レンズで、マイクロフォーサーズとソニーEマウントに対応する二種類が用意されています。オリンパス等に着ければフルサイズ換算60mm相当、ソニーNEXに着ければフルサイズ換算45mm相当の画角になります。シグマのDP2 Merrillのレンズ設計思想を取り入れ、Foveonセンサーに耐える高い解像力が出るような設計を、Eマウント/マイクロフォーサーズ向けに応用したそうです。非球面レンズの採用などで、諸収差は良好に補正。フルサイズに比べてぼけにくいマイクロフォーサーズでも、開放値F2.8ともなれば、程よい量のボケ味を楽しむこともできます。金属マウントを採用し、樹脂製ながらツヤ消しブラックのシンプルでコンパクトな外観は、どことなくクラシカルな雰囲気。明るさと、携帯性のよさをバランスよく両立させています。ミラーレスカメラの活況により、サードパーティからの交換レンズがリリースされ始め、選択肢が増えることは大変喜ばしいことです。
( Photography : M.Ito / Text : KIMURAX )
フルサイズやAPS-Cに比べてボケが得られにくいマイクロフォーサーズですが、開放F値が明るいレンズなだけあってボケを添えることができます。前後共に自然な柔らかさで、豚さんの目元をくっきりと浮かび上がらせています。
せわしげに体を動かしながら花粉を集めている蜂を、高速シャッターで写し止めました。白い花びらで高コントラストという条件ですが、花弁脈まで精細に写し込んでいます。ちなみに最短撮影距離は30cmとなります。
タイル目地のラインもきっちりと出ており、シャープさも十分ですね。
ウインドゥの文字の前ボケも手伝ってマネキンのディスプレイがくっきり見えるのかと思ったのですが、よくよく見るとフォーカス部で捉えたニットの編み目まで実に細やかに描き込んでいます。絞り開放でこの描写ですから、ポテンシャルの高さがうかがえます。
( 2014.04.09 )
リーズナブルなプライスながらも写りに妥協はありません。そんなレンズをマイクロフォーサーズでは贅沢に中心部のみを使用。これはもう悪いわけがないですよね。
ボディーカラーに合わせてブラックとシルバーの鏡胴をご用意。こちらはシルバーとなります。