OLYMPUS ZUIKO DIGITAL ED 14-35mm F2.0 SWD

[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率  
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ

絞り開放がF2.8よりもさらに1段明るいF2.0となる、フォーサーズ向け標準ズーム。画角はフルサイズ換算で28-70mm相当ですが、明るいF値のためずっしりとしています。とはいえ、オリンパスの「Super High Grade」シリーズに属するだけあって解像力をはじめ、色乗り、コントラスト、ハイライトからシャドーまでの粘り具合など、描写は大変素晴らしいものです。センサーサイズが小さなフォーサーズにはメリットがいろいろありますが、フルサイズと比べたときのデメリットもいくつかあります。その一つに「ボケにくい」という点が挙げられますが、開放値を明るくすることで解消されており、表現の幅の広さが光ります。

( Photography : T.Nakanishi / Text : KIMURAX )

さすがは明るいレンズ。輝度差があってもシャドーをしっかりと解像しているので、露出をアンダーに振っていく余裕があります。木のキズや汚れ、質感に至るまで、実に精細に描き込まれています。

薄々のピント面で、羽を休めているトンボを捉えました。大きい柔らかなボケ味が印象的です。

ワイド側でも絶妙なコントラスト表現を見せてくれます。

もう少し絞れば目が痛くなりそうなキレキレのシャープさが得られますがこのあたりで。ワイド端で太陽もろとも丸呑みしましたが、逆光耐性もすこぶる良好です。