Carl Zeiss Distagon T* 3.5/18

[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率  
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ

Carl Zeiss の Distagon と言えば大きな前玉が特徴的ですが、本レンズの様に鏡筒から大きくはみ出す様な構造になることもあります。そのルックスをカッコ良いとするか無骨とするかは人それぞれですが、伝統工芸の職人のように、味わい深い、良い仕事をしてくれるレンズであることは間違い無し。これだけのワイドアングルにも関わらず中心付近は開放から極めてシャープ。豊かな階調と艶のある色乗りと共に、広い画角を縦横無尽に使いこなしたくなる、刺激的なレンズです。

( Photography : M.Ito / Text : Y.Moriki )

絞り開放。ボケとパースを生かすよう被写体に接近。30cmという最短撮影距離をどう使うか、愉しみどころの一つです。

こちらも絞り開放ですが、被写体の違いからか一つ前の彫像の写真よりも周辺光量落ちが目立ちます。でも中心部に着眼してもらうには丁度良い落ち具合。絞れば弱まるこの周辺光量落ち、利用しない手はありません。

APS-Cサイズのカメラに装着しても27mm相当の画角。敢えてフルサイズでは使わないという（潔い？勿体ない？）使い方もアリかも知れません。