PHOTO YODOBASHI
ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン
SIGMA APO MACRO 180mm F2.8 EX DG OS HSM
[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ
180mm/200mmクラスの望遠マクロの最大の特徴は、クローズアップ撮影においても長いワーキングディスタンスを確保できることです。近づくだけでシャッターチャンスを失ってしまう昆虫や動物などをターゲットとする方なら、適度なワーキングディスタンスがいかに大事かはお分かりのことでしょう。もちろんクローズアップ撮影ばかりでなく、望遠単焦点としても面白さは十分。開放F2.8という明るさですから、シャッタースピードを稼ぐにもボケを楽しむにも、使い出に溢れる1本になるでしょう。手ぶれ補正もついていますから長玉を必要以上に難しく捉えることはありません。マクロレンズという枠にとらわれない強力な選択肢を、ぜひご検討ください。
( Photography : M.Ito / Text : Taka )
毛の先一本一本にいたるまで、繊細かつシャープな描写。マクロレンズに求められる資質をきちんと押さえた性能で、対象をしっかりと描いてくれます。肉眼では見えない世界を見せてくれるのは、クローズアップ撮影の面白さ。ファインダーの中でピントをコントロールしていく過程が、本レンズの醍醐味を最も感じられるところでしょう。三脚を構えてじっくり撮影と行きたいところですが、このぐらいのシャッタースピードなら手持ちでも十分に撮影ができます。
この描写力を望遠単焦点として生かさない手はありません。大口径望遠ズームレンズのテレ端に相当する画角と考えれば、画角もイメージしやすいのではないでしょうか。望遠の面白さはその圧縮効果と、思うままに風景を引き寄せて切り取ることのできる画角にあります。画面の整理がしやすいので、今まで見ていた景色のなかにも新しい発見があるはずです。反射により浮かび上がる金属のシャープな質感描写、いかがでしょうか。
焦点距離が生み出す圧縮効果は、望遠レンズの大きな魅力。標準レンズでも撮れてしまう構図ですが、望遠であればこそ被写体を際立たせた表現になります。印象的な一枚を、狙ってみてください。
望遠マクロレンズとしては極めて明るいF2.8というスペックで、大口径望遠単焦点レンズとしての楽しみを存分に味わえる1本です。マクロレンズの本分としての接写はもちろんのこと、ポートレートや風景・イベント撮影まで、色々な場面で撮影の幅を広げてくれるでしょう。テレコンバーターを使えば約250mm、360mm望遠マクロレンズに変貌し、等倍を越えた拡大撮影も可能になります。しかも360mm時でも明るさはF5.6と十分。使い出に富むレンズで、マクロレンズをお探しの方ばかりでなく初めての望遠単焦点レンズとしても、ぜひおすすめしたい1本です。
はじめはなかなか手の出ない長玉。「マクロでディスタンスを稼ぎたいんだよ」という言い訳で、おひとついかがでしょうか。マクロだけでない楽しみが待っています。
高価なレンズです。前玉の径も大きいので、保護フィルターの安心感も大きいですよ。
本レンズに装着すると252mm F4のAF望遠マクロレンズになります。
※0.67mより近い撮影時にはAFが働きません。
本レンズに装着すると360mm F5.6のMF望遠マクロレンズになります。
※フォーカスはMFのみとなります。