PHOTO YODOBASHI
ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン
Nikon AF-S DX VR Zoom-Nikkor 55-200mm f/4-5.6G IF-ED
[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ
APS-Cサイズセンサー搭載機専用のレンズであり、35mmフルサイズで言うところの「70-300mm」のレンズに近い画角となります。同じ焦点域のレンズがラインナップされていますが、こちらはIF(Internal Focusing)および手ブレ補正機構を搭載。開放から大変キレのある像を結び、ボケ味も良好とあって、コストパフォーマンスが抜群の1本と言えます。ただ、開放で周辺落ちが見受けられることは確かです。周辺落ちを忌み嫌う傾向が感じられるので言及したものの、実はこれはこれで作画に活かせれば、なかなかおもしろい効果が狙える代物なのであります。もっとも2段程度絞り込めば、周辺落ちは解消するのでさほどナーバスになるポイントでもないでしょう。自分にとって大切な、あるいは外せないポイントを挙げていけば、選ぶべき1本の存在がきっと見えてきます。
( Photography : A.Inden & K / Text : KIMURAX )
仲睦まじい兄妹のひと時を邪魔しないように望遠側で。絞ったシャープな像は、発色の良さも手伝って、単焦点レンズに迫るクリアな描写とは言いすぎでしょうか。
空の色の影響をもろに受ける海面。さわやかなスカイブルーは望めず、テレ端でぐっと絞り込みローキーで狙いました。モノトーンな世界観に近づけたことで、荒々しいストイックなシーンへと変貌。一瞬を捉まえるということからさらに一歩踏み込んで、撮影者の意思を吹き込むという作画の楽しみを堪能するのもいいでしょう。
10mほど離れた所から200mmで。ピント部分では色の滲みもなく、ボードの傷や凹凸といった質感までも描写。前ボケに入れた木はグリーンカラーと化し、ハイライトボケは円形を結んでおり、発色の強い被写体を上手く引き立てながら個性的な画を創り出しています。
少し強めの潮風が吹き抜ける海岸からの眺め。ビビットなカラーの帆が並んだ時、さざ波のきらめきに負けないように絞り込んで、200mmでスパッと切り取りました。手ブレ補正機能があるので、小さな被写体でも臆することなく手持ちで狙っていけます。
APS-Cサイズボディ専用の望遠ズームレンズです。手ブレ補正もついてコストパフォーマンスに優れた1本。特価です!
プロテクターは忘れずに。