PHOTO YODOBASHI
ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン
Nikon AF-S DX Nikkor 55-200mm f/4-5.6G ED VR II
[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ
35mm判換算すると82.5-300mm相当の画角をカバーする、ニコンDXフォーマット対応の望遠ズームレンズ。名称の末尾にIIの文字があることからもわかるように、「AF-S DX VR Zoom-Nikkor 55-200mm f/4-5.6G IF-ED」の後継レンズとなります。新たに沈胴機構を採用したことによって約16.5mm分もコンパクトになり、沈胴時の全長は約83mm。これはもうほとんど標準ズームレンズ並みのサイズと言っていいでしょう。さらに重さは約35gの軽量化が図られています。手ブレ補正機能も備えており、テレ端での射抜くような撮影はもとより、スナップやポートレート撮影などでもしっかりとアシストしてくれることでしょう。先代は、開放から必要にして十分なキレのある像を結び、ボケ味も良好とあって正直不満のない仕上がりのレンズでしたので、今回の小型・軽量化に伴う光学系の変更により、写りに変化が無いかどうかがやはり気になるところ。さあ、作例カットを見ていきましょう。
( Photography : Z II / Text : KIMURAX )
まずはワイド端、開放での撮影から。重厚感のある柱のラインをスッキリと描写。拡大して見ると、フォーカスエリアに入っている植え込みのツツジの一輪一輪までもがしっかりと確認できます。まだまだ絞り込む余地があることを考えれば、まったくもって不満の無い写りと言えるでしょう。
こちらも同じくワイド端、開放でのカットですが、周辺ではさすがに歪曲が出てきていますね。とはいえコントラストはバッチリ。椅子の金属の質感も十分に出ています。
中間域の方へとズームしてみました。シャドーエリアもしっかりと粘ってくれるので、露出を切り詰めての撮影。被写体のフォルムや色合いのみならず、シャドーのグラデーションの再現も申し分なしです。
さあテレ端です。手持ちだったので多少風当たりが気になる場面でしたが、手ブレ補正の強力なアシストのおかげでビシッと捉えることができました。開放ながら、帽子の網目、隆起する手の血管、そしてテグスまで丁寧に解像。背景のボケを差し引いても、自然な立体感が得られており好感がもてます。
ズーム全域に渡って開放からきっちりと解像してくれるレンズですね。アルミ缶独特の質感からひんやりとした水の透明感までリアルに描いています。
ズーム域のちょうど真ん中辺りでの撮影。ほどよく圧縮感が効いています。帽子はもちろんのこと、シャツやナイロン製カバンの生地まで丁寧に捉えており、軽量・コンパクトな望遠ズームのポテンシャルの高さが窺い知れます。
そーっと、そっと、邪魔しないように。本レンズの最短撮影距離は1.1m。適度なワーキングディスタンスを稼げるので、あまり驚かせたくない動物や昆虫などの撮影にも重宝するでしょう。 ピント面で捉えた毛先はキリッとシャープ。ボケは大きくなだらかに。いや~ホント楽しいレンズです。
望遠ズームって便利ですし、やはり撮っていて楽しいのですよね。切り取り感や圧縮感も強くなってきますし、開放すればボケを添えられるのですから。ファインダーを覗きながら、もうワクワクものです。F4スタートでこれだけ楽しめれば十分なスペックと言えるでしょう。なにせ大口径レンズに比べたら、軽くてコンパクト。しかも出費まで抑えられるのですからね。本レンズは、D3300やD5300といったエントリーモデルに用意されているキットレンズでもありますが、今回の撮影では上位モデルであるD7100で撮ってきました。画素数はほぼ変わらないものの、こちらはローパスフィルターレスモデル。ゆえにレンズ自体の解像力がもろに出てしまうわけですが、ご覧いただいた通りピント面のシャープさはバッチリ。エントリー層向けのリーズナブルなレンズという位置づけですが、これは侮れませんよね。カメラボディをステップアップしても、ガシガシ使い込んでいける頼もしい一本なのであります。
( 2015.10.21 )
沈胴機構採用により、よりコンパクトになったカジュアルな望遠ズーム。4段分の手ブレ補正もついていますので、安心して望遠撮影をお楽しみください。
純正フードは別売となります。逆光時に光学性能を引き出してあげるには必須のアイテム。レンズ先端の保護にもなりますね。
レンズ面の保護にはプロテクトフィルター。お得なプライスの1枚です。