PHOTO YODOBASHI
ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン
Nikon AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ
D5500のキットレンズとしても高評価を得ている「AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR」をご紹介します。DXフォーマット対応で、ニコンのラインアップでは高倍率ズームにカテゴライズされるズーム倍率約7.8倍のレンズ。35mm判フルサイズ換算では27-210mm相当の画角が得られます。同じ18mmスタートの純正レンズが数種類ある中でも特に焦点距離とサイズ感とのバランスがよく、そして描写力も兼ね備えたなかなかに優秀な一本です。風景にもスナップにも、旅行や散歩のお供にも、交換レンズを持たずに済ませたいというときには本当におあつらえ向き。扱いやすく機動力に優れた本レンズ、どんな楽しみ方ができるのか確認してみましょう。
( Photography : Z II / Text : 4beats )
中望遠域、F5.6。ちょうど太陽が隠れてしまい、白い羽毛で覆われた鷺を写すには不利な条件だったのですが、見事な立体感を伴って描いてくれました。水面のリアリティもなかなかのものです。
90mm相当の画角、開放から約1段絞っただけですが、この解像感!この迫力!高倍率ズームでここまで再現してくれれば言うことありませんよね。遠出した先の風景もバッチリ持って帰れそうです。
画面いっぱいに、真っ白な被写体をフレーミング。その中にも微妙に違う白が入り交じっていますが、きちんと描き分けてくれました。肌の表現も素晴らしいですね。こういうニコンらしさが感じられるカッチリとした写りを好まれる方も多いのではないでしょうか。ちなみにテレ端・開放です、このカット。
こちらはワイド端。身動きのとりにくい場所などで27mm相当まで引けるというのは、とても有り難いもの。ご覧の通りシャドウもよく粘り、垂木の奥の方まで繋がる微妙なトーンを丹念に写しとってくれました。建物といい空といい、発色の良さも目を惹きます。
島根県、隠岐の島に古くから伝わる闘牛「牛突き」。近寄れない被写体でも、210nmm相当の画角があれば結構引き寄せることが可能です。牛の繊細な表情を捉えることが出来ました。
テレ端・開放・最短撮影距離付近でのカットです。さすがに写りは少し甘くなっていますが、柔らかな雰囲気も悪くありません。しっとりとした葉っぱやどんぐりの質感がこれだけしっかりと伝わってくるのですから、臆せずどんどん寄っていきましょう。
ご覧頂いた通り、本レンズはフットワークの軽さを活かして思いのままに撮影ができるレンズです。実はテレ端が短い分、サイズが小さいというわけではありません。むしろ300mmや450mm相当まで届くレンズと比較しても大きな差はなく、質量(約490g)も僅かに軽いだけ。でもその僅かな差が、一日持ち歩いているとジワジワと効いてきたりするものです。そして本レンズのもう一つの強みが4段分にも及ぶ手ぶれ補正機構です。テレ端の焦点距離が抑えられていることもあって効果的に機能するので、撮影していても如実に実感出来るはず。つまり、手頃な画角に寄り引きできて持ち歩きにも有利、手振れ補正機構も絶妙にアシストしてくれるという、実にバランスよくパッケージされたレンズなのです。描写力も良好なのはご覧頂いた通り。入門用にも、荷物を減らしたいときのお供にも。一本でいろいろ楽しめます。
( 2016.01.28 )
EDレンズや非球面レンズを採用し優れた描写力を、超音波モーターを搭載しスムーズなフォーカシングを実現。日々の撮影がより豊かになります。
撮影を満喫するために、レンズをブンブン振り回すために、前玉の保護は必要です。
この際、ボディも一緒に買い増ししましょう。D7200、信頼感抜群ですよ。
背面液晶はタッチパネルとバリアングルという便利な機能を搭載。持ち歩きの重さやサイズなど、本レンズとの相性もバッチリです。