PHOTO YODOBASHI
ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン
Nikon 1 Nikkor VR 6.7-13mm f/3.5-5.6
[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ
Nikon 1システム中、最広角域をカバーするズームレンズ、1 NIKKOR VR 6.7-13mm f/3.5-5.6のレビューをお届けします。100°(ワイド端、18mm相当)という画角を有する本レンズは非球面レンズを採用し、優れた描写性能を実現するEDレンズを盛り込むなどとても贅沢な作り。伸びやかでスケール感のある広角レンズならではの画作りができます。また、VR(手ブレ補正)機能を内蔵しているにもかかわらず、重量はわずか125gと軽量。沈胴機構採用でコンパクトですから携行にも便利ですね。さて、もう一度お伝えしますがNikon 1用最広角ズームレンズです。それではその実力のほどをご覧ください。
( Photography : T.Takahashi & 4beats / Text : Rica )
6.7mm(35mm判換算18mmの画角)ワイド端での撮影です。金属、木材、ガラスなど、さまざまな質感の違いがしっかりと描きわけられています。解像感も申し分なく、広角らしい奥行きも感じられる画になりました。
テレ端、開放F5.6での撮影。ボケ量は少ないながらも自然で柔らか。最短撮影距離はズーム全域で0.25mとかなり寄れるレンズですから、テーブルフォトも撮れるんです。それにしても、いかがでしょうこのチョコレートのツヤ!
屋内の灯りを生かすため、ISO感度を800まで上げて撮影。1インチのセンサーとレンズの描写力、手ブレ補正機能をもってすれば、こういったシーンでもその場の灯りを生かした落ち着いた雰囲気を切り取ることが可能です。
水滴の立体感、クモの巣の糸の繊細な描写、濡れた葉の質感。こういった細かな被写体の描写も見事だと思いませんか? こんなに小さなレンズからこれだけの画が生み出せることに驚きます。
太陽を入れてちょっと意地悪な条件で撮影してみました。ヌケもよく、清々しい描写です。ゴーストもフレアもこの程度なら画作りに生かすこともできるのではないでしょうか。
小さな名スナップシューター
被写体を選び、構図を変えることで広角ならではのバリエーション豊かな作品づくりが楽しめる1 NIKKOR VR 6.7-13mm f/3.5-5.6。力強さと透明感を併せ持つ描写は、常用レンズとしてスナップ撮影の強い味方になってくれるでしょう。まっすぐな線をまっすぐに再現し、屋内撮影でもブレを心配することなく自由にシャッターを切ることができる。当たり前のようで、実は確かな技術に支えられた高性能な一本なのです。また、金属の鏡胴にヘアーライン加工を施すなど質感も高品位で、描写性能はもちろん、所有感も満たしてくれる、持っていて後悔することのないレンズです。
( 2015.12.25 )
シルバーのラインが美しい、精悍な表情のブラック。ボディカラー、お好みに合わせて選んでください。
柔らかに光を反射するシルバー鏡胴モデル。さまざまなボディカラーと合わせやすい一本です。
反射防止効果に優れ、ホコリやキズからレンズを保護するフィルターです。ぜひニコン純正をどうぞ。
反射を除去し、被写体の持つ色を鮮明に写し出す。風景の撮影をするには必携のPLフィルターです。