PHOTO YODOBASHI
ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン
SIGMA 18-125mm F3.8-5.6 DC OS HSM
[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ
35mmフルサイズ換算で、約27-187.5mm相当の画角となるAPS-C専用レンズ。300mm相当まであれば…と、つい思ってしまいそうですが、やはりズームレンズの倍率は低い方がいいのではないかと感じてしまうような写りの良さ(テレ端が伸びれば、そこは技術でカバーしてしまうのでしょうが)。とにかくキレのよいレンズで、ボケ味も大変美しい。手ブレ補正機構も搭載され、おおよそのシーンを捉えられてしまう焦点レンジであり、つけっぱなしの普段使いの1本に是非おすすめです。
( Photography : S.Zets / Text : KIMURAX )
人混みの中での撮影はかなり神経を使うものですが、手ブレ補正機構が搭載されているだけでずいぶんと楽に。神輿の金細工による紋様までもシャープに捉える描写で、祭の熱気をうまく捉えてくれました。
足袋に草鞋、これぞ祭の正装。法被(はっぴ)の織り模様も再現する細やかな描写です。待ち時間中とはいえ、その晴れ姿からはピンと張りつめた緊張感がひしひしと伝わってきます。
気合十分のお父さん。すぐ目の前に立っているかのようなリアリティー感があります。タオル地の鉢巻の毛羽立ちも見事に捉えながら、素直な後ボケも絶妙です。
ピカピカに磨きこんだボディで撮影できたらよかったのですが、そこはご容赦。しかしそのお陰でメッキへの映り込みや、うっすらと埃をかぶった部分の忠実な描写がよくわかるのでは。細かいメッシュグリルもシャープに描き切っています。
高倍率ズームはひどい写り・・・なんていう時代は終わったんですね。APS-Cサイズだからこそ、無理なく実現できているのかもしれません。兎にも角にも、便利な1本です。
おっと、プロテクターですよね。