PHOTO YODOBASHI
ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン
SIHL
インクジェット紙を世界に供給、スイスの老舗ブランド
SIHL(シール)は約500年前にスイスチューリッヒを流れるシール川沿いに建てた製紙会社がルーツ。1935年に原型が設立され、スイス ・ベルンに本社、ドイツに生産拠点を構えています。現在では200種以上のインクジェット製品を生産する世界一の老舗メーカーです。主にOEMビジネスを続けているため、用紙のブランドとして「SIHL」を知っている人は多くないかもしれませんが、写真用紙だけでなく、POPサイン用のメディアやバゲッジクレームのタグなど、さまざまなメディアを作って世界中に供給しているメーカーです。
サテンバライタペーパー
国産フォトペーパーを使い尽くしたらこちらをお勧め
ここで紹介するのはシールのサテンバライタです。特徴は紙色がいわゆる白色なところ。自然で控えめな光沢を持ちカラーでの色のりや発色も素晴らしく、モノクロでもリッチで深い黒を再現します。またバライタ紙特有の質感もしっかりとあり耐久性にも優れています。
ポイント
スイスの老舗印画紙メーカーが送る最高級フォトペーパー
まとめると
日本国内でもインクジェット印画紙はかなりの種類が発売されていて、どれを使うか迷うところですが、とりあえず使っているプリンターのメーカーが出している紙に合わせておけば間違いないか、と何も考えずに印画紙を選んではいませんか?間違いでは無いですが、もしかすると可能性を狭めているかもしれません。印画紙によって風合いや、シャドウ部の出方、発色、などなど、紙で作品の印象はかなり変わってくるということをメーカーの方はおっしゃっていました。サテンバライタ紙はシールマスタークラスの中でも比較的オーソドックスで、くせが少ない部類でしょうから日本のものと、どれくらい違うのか試してみるのも面白いと思います。
マットフォトキャンバス
これまでにない写真表現を広げてくれるフォトペーパー
マットフォトキャンバスの特徴は、油絵のキャンバスにプリントできるようにコーティングしてあるということです。撮影した画像がまるで絵画のようになります。つまりポートレート写真が肖像画のような風合いになるということですね。これは興味が沸きますね、高コントラストの風景などをこの印画紙で試したらエドワード・ホッパーの絵画のような感じになるのか試してみたくなりますね。しかもキャンバスにコーティングしてあるので最高の強度と耐久性があるで少々の水没にも耐えることでしょう、少なくとも画像データよりは。またこちらの商品は染料インク顔料インクどちらにも対応しています。
ポイント
写真と油絵の融合、作品の幅を広げてくれる印画紙との出会い
まとめると
過去にプリントアウトした際に画面上とちょっと違うなぁと感じたことが何度かありました。つまり紙によって発色や色のりが違うので、使い方次第で作品の印象が大きく変わるということです。いろんな種類の紙で同じ写真をプリントしてみて、データを取ってみるのも面白いかもしれないですね。この記事を読んだのも何かの縁というもの、遠くスイスから来たシールの中のトップブランドであるマスタークラスの印画紙であなたの過去の作品がもうひと化け、いやふた化けもするかもしれないですね。試してみる価値ありです。