PHOTO YODOBASHI

ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン

Xiaomi 14T Pro, Photo by NB

Xiaomi 14T Pro

スマートフォン「Xiaomi 14T Pro」のシューティングレポートです。過去、フォトヨドバシでは「Xiaomi 11T Pro」と「Xiaomi 12T Pro」の2機種をレポートしました。残念ながら「13T Pro」はレポートの機会を逸してしまいましたが、今回はXiaomiレポートの第3弾ということになります。まず外観を見てみますと、レンズ部分の意匠が今までのモデル(未レポートの13T Proも含めて)から大きく変わっています。一見、4眼?と錯覚しそうですが実は3眼で、1つはフラッシュを兼ねたLED懐中電灯。それにしてもなかなかインパクトのあるルックスです。そして何より、この14T Proの外観上のいちばん大きな変化は、レンズの部分に燦然と輝く「LEICA」の5文字でしょう。これは撮影が楽しみです。

従来の機種は、「プロ」モード他でカメラの各設定が細かくできるようになっていました。それはこの14T Proも同じ。というか、さらにいろんなことができるようになっています。ですが、敢えて今回のレポートではカメラアプリを立ち上げてすぐに撮影、というスタイルに徹してみました(撮影モードの切り替えや、露出補正ぐらいはありますが)。理由はそれがもっとも一般的な使い方であろうからです。また同じ理由で、原則として縦位置での撮影、アスペクト比は4:3固定としました。当然ですが撮影後の画像は、掲載用にリサイズした以外は一切いじっていません。実は動画撮影系も機能が極めて充実しているのですが、それはまた別の機会に譲ります。というわけで今回はスチルに特化しましたが、できるだけ大きなサイズで掲載しましたので、じっくりご覧ください。

Xiaomi 14T Pro, Photo by NB

まずは「LEICA」の件から。レンズはVARIO-SUMMILUX 1:1.6-2.2 / 15-60 ASPH. とあります。15-60(mm)は3つのレンズがそれぞれメイン23mm、望遠60mm、超広角15mmという役割分担になっているため。またXiaomiのサイトを見ると「co-engineered with LEICA」とありますが、これはすでに他社のスマートフォンでも使われている表現で、共同設計とか、共同開発という意味ですね。いずれにしろライカの息がきちんとかかったレンズというわけです。このカット、実は一番最初に撮ったものですが、この時点ですでに唸ってしまいました。

Xiaomi 14T Pro, Photo by NB

近接で。花弁の艶やかな感じ、生花の「生っぽさ」がきちんと表現されています。「忠実に」「精細に」は当然のこととして、それを踏まえた上で「こう写って欲しい」という、「写りがデザインされている」感じが強くします。

Xiaomi 14T Pro, Photo by NB

実際、スマートフォンで撮る被写体として多いのはこの手のものでしょう。自然光は入らず、光源は頭上の照明だけでしたが、この通り、瑞々しい写りをしてくれます。前後ボケの感じもよく分かると思います。

Xiaomi 14T Pro, Photo by NB

大きな輝度差を適切に吸収して、画面全体に気持ちのよい写りが広がっています。「透かし」という名前の機能でこのようなデータを画像に追加することができます(何パターンか選べます)。これはフォトヨドバシ的には工数が減ってありがたい。


Xiaomi 14T Pro, Photo by NB

撮影時に選択できるフィルターの中に、「Leica」という名前がついたものがいくつかあります。ここでは「Leica BW HC」、つまりハイコントラストなモノクロフィルターを選択。もちろんそれだけで素晴らしい写りが約束されますが、その上で、画面を指でなぞって露出をちょっと下げてみたところ、かなりリアルなモノクロ画像が得られました。上質なバライタプリントを見ているような、気持ちのいいコントラストです。

Xiaomi 14T Pro, Photo by NB

通常の1200万画素に加え、50MP、つまり5000万画素での撮影が可能です。これは50MPでの撮影。11T Proでは108MP、12T Proに至っては200MPでの撮影がウリでもあったわけですが、これが13T Proからは50MPに抑えられており、14T Proでも踏襲しています。しかしこれは正解でしょう。だって、これで十分ですから。この大きさにリサイズしてもなお、夥しい葉の解像感が決してありふれたものではないのがよく分かります。低い角度から差し込む直射日光によるゴーストやフレアも、ここでは美しく感じます。

Xiaomi 14T Pro, Photo by NB

ポートレードモードで撮影。これもちょっとすごい写りだなあと、パソコンの画面で改めて見て感じ入ってしまいました。同じ花でも、前出のテーブルフラワーとはかなり趣が異なります。ピンク色の花の(ポートレートモードならではの)表現もさることながら、その周りの葉っぱの怪しげな写り。まるで絵画のよう。

Xiaomi 14T Pro, Photo by NB

これはちょっと意地悪なテスト撮影。しかし拡大しても不自然なコマ収差は見当たらず、きれいな丸い光芒が写っていただけでした。とても優秀なレンズです。

Xiaomi 14T Pro, Photo by NB


Xiaomi 14T Pro, Photo by NB

無理をしていない

撮影中に常に感じていたのは、これが「無理をしていない」カメラだということ。身も蓋も無い言い方をしてしまえば、スマートフォンのカメラなんて、そもそも光学的には無理・無茶の塊です。アスフェリカルの極致とも言えるレンズ設計でなんとか光学系を成立させた上で、さらにいろんなスパイス(ソフトウエア的なもの)を振りかけて、やっとカタチにしている。しかし、このXiaomi 14T Proの写りからは、その「無理」があまり感じられない。もちろん、実際のところは分かりませんよ。でも、そう感じさせる写りなのです。「アクロバチックなことをするのをいったんやめて、ここらで正攻法に立ち返ってみよう」と、そんなことを言ったかどうか全くの想像でしかありませんが、その知見が「co-engineered with LEICA」によってもたらされたものだとしたら(LEICAと書いてあれば、そう連想するのが自然だと思います)、さすがライカと言うほかありません。ライカのカメラが高くて買えないから、その代わりにこの14T Proを買う人は、いないと思います。でも写真がきれいに写るスマートフォンを探している人が、「ライカと書いてあるから、これを買ってみよう」と思うことは、何も間違ってはいない。そう思わせるのがネームバリューというものであり、裏付けとしての歴史や実績です。こちらの商品、2025年2月現在ヨドバシカメラで税込109,800円。ゴールドポイント10%還元です。その上でライカの哲学が、少し味わえます。

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そもそもスマートフォンが10万円ちょっとって、今ではすごくお安く感じます。しかもこのカメラがついて、です。

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カラバリは3種類。こちらはチタンブラック。

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こちらはチタングレー。

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いずれもストレージ容量が倍の512GBモデルもあります。こちらは512GBのチタンブルーですが、価格の差はこれだけです。

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「超強」ガラスを採用した“最強レベル”の保護ガラス。ディスプレイをこれ以上ない安心で保護できます。

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Xiaomi14T Proの美しい外観の見た目をそのままに、ディスプレイ面以外のすべてを保護するクリアケース。カメラの突出部分も保護されます。TPU製で万が一の落下時にも衝撃も吸収してくれます。

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