PHOTO YODOBASHI
ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン
Google Pixel 6
- 2眼
- 大型センサー
- 超解像
- 直感的UI
Google Pixel 6の背面カメラはデュアルカメラ形式を採用しています。そのうち画角82度の広角用カメラにはスマートフォンとしては大型となる1/1.31型センサーを搭載し、画素数も5000万画素を誇ります。取り込める光量が大幅に増え、より緻密なキャプチャができるようになったことで高画質を実現しました。また、画角114度の超広角用カメラは1200万画素とこちらの解像度も十分です。手ブレ補正も光学式とするなど、カメラ性能にも相当に力を入れたスマートフォンとなっています。
アウトカメラ | 超広角(画角 114°) |
1220万画素 / F2.2 |
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広角(画角 82°) |
5000万画素 / F1.85 |
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インカメラ | 800万画素 / F2.0 | |||
ディスプレイ | 6.4インチ / 有機EL |
Photo Gallery
広角
広角カメラの方からご覧ください。やはり高画素、大型センサーの威力が見てとれます。例えばコンパクトデジタルカメラで「1/1.7型センサーを搭載」と聞くと「なかなか写る」というイメージを抱きますので、1/1.31型がよく写るのは当然といえば当然です。しかしこちらはスマホですからね。
いやはや。常時携帯の端末でこの画質が得られるのはただただ嬉しい限りです。記録のレベルを遥かに凌駕しています。
寄った時のボケ味も良好です。大きなボケも大型センサーの恩恵ですね。輪線なども見受けられません。
夜景モードで撮影。ノイズが少なく解像度もかなりのものがあり、トーンの連なりやビルの輪郭の描き方も素晴らしいの一言です。自慢のセンサーが最もポテンシャルを発揮してくれるのは、こういった暗所かもしれませんね。
広角超解像ズーム
広角カメラには最大7倍の超解像ズームも搭載されています。望遠レンズこそ搭載されていませんが、いわゆるデジタルズームで遠景がここまで写ってくれれば不満はありません。
近景はいわずもがなですね。バランスの取れた階調表現にも中々侮れないものがあります。
1.5倍にズームし、ポートレートモードを使って撮影してみました。デジタル処理によるボケにもわざとらしさが感じられず、明るいレンズで撮ったような自然さがあります。
超広角
超広角カメラ用センサーの画素数は1200万画素。ちゃんと写るのか。こちらがその答えです。よく写りますよね。しかも逆光という条件にもかかわらず、見事なハイライト処理です。
強烈なパースならではの視線誘導も思いのままです。そしてこのカットだけ見せられて、スマホの写真だと即断できるでしょうか。私は自信がありません。
Top Feature
お伝えしたとおり大型高画素センサーが最大の強みですが、その恩恵は超解像ズームでの画質にも表れています。もちろん巧みな画像処理技術も貢献していますが、元々の画質が高く画素数にも余裕がなければ、美しい超解像も成り立たないのではないでしょうか。湿度のある空気感、バイク各部の質感、遠景のボケ方。いずれも唸らせるものがあります。コストやサイズ増を抑えつつ画質を担保するというアプローチもまた大正解であり、望遠レンズ非搭載という泣き所を見事に補っているといえるでしょう。
User Interface
インターフェースはいたって直感的です。露出、水平、ズーム倍率など必要な情報を確認しながら、スムーズに撮影することができます。
ホワイトバランスなどを含め、表示したい調整項目を選ぶことができます。
ズーム倍率は2倍を超えると表示形式が切り替わります。
表現としての写真もこれ一台でカンタン完結。
解像力、ボケ、階調。どれをとってもスマホというカテゴリーを超えた水準にあります。やはり1/1.31型というセンサーサイズが効いていて、1インチ型センサーを搭載したコンパクトカメラとさえ張り合えるのでは?とさえ感じるほどです。カメラにこだわりがあるほど、スマホしか持ってきていない時にシャッターを切るのをためらいがち、、、少なくとも私はそういう傾向があるのですが、この画質であればカメラを忘れてきても安心です。表現としての写真に積極的に取り組めるでしょう。高いカメラ性能以外にも、高度な編集機能も満載している点も忘れてはなりません。背景などに写り込んだ不要な要素を簡単に消去できる「消しゴムマジック」や、流し撮りや長時間露光をAI処理で実現する「モーション」などを駆使すれば、高度な表現だってこれ一台で完結できてしまうのです。Google Pixel 6、賢い選択だと思います。
余談ですが露出データ、特にISO感度がほぼ「無段」で変化していることに驚いています。マニュアルシフト派が初めてCVTに乗った時のような感慨深さがありますが、デジタルカメラにとってはこちらの方が自然かも?と思った次第です。