PHOTO YODOBASHI
ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン
Leitz Phone 2
- Leitz Looks
- 1.0型センサー/約4720万画素
- 像面位相差AF
- 480fps
ソフトバンクが日本市場向けに販売するLeitz Phone 2は、本体デザインとカメラシステムをライカが監修したカメラにこだわったスマートフォン。カメラはF1.9のズミクロンレンズ(フルサイズ換算で19mm相当)、スマートフォン用に新たに開発された1.0型センサー(有効画素数約4720万画素)を搭載。標準設定で記録される画素数は4つのピクセルを1つにまとめて使うクアッドピクセルで、画角に関係なく1180万画素で記録されます。本機の一番の特長はライカ独自のソフトウェアエンジンによるレンズシミュレーション「Leitz Looks」。ライカの代表的な3本のレンズ「Summilux 28mm」「Summilux 35mm」「Noctilux 50mm」を簡単に使い分けることができ、スマートフォンでライカらしい描写を楽しむことができます。
アウトカメラ | (19mm相当)4720万画素 / F1.9 | ||
インカメラ | (27mm相当)1260万画素 / F2.3 | ||
ディスプレイ | 6.6インチ(2730×1260) / Pro IGZO OLED |
- 付属のシリコン製のケースを付けた状態。
- 付属のレンズキャップはマグネットで着脱でき、装着時には「Leitz」の文字がまっすぐになります。
- アルミフレームの側面にはローレット加工が施されており、デザインとホールド両面へのこだわりが感じられます。
Photo Gallery
Leitz Looks
「Leitz Looks」はレンズが持つ個性を内蔵のソフトウエアで再現するレンズシミュレーションソフト。代表的な3本のレンズ「Summilux 28mm」「Summilux 35mm」「Noctilux 50mm」の描写を液晶で確認しながら撮影することができます。ライカレンズが持つ独自の描写に近づけるため、ボケ味やトーンだけでなくレンズの光学的なゆがみや口径食まで考慮して開発されているとのことです。併せて「Monochrome」、「Cinema Classic」、「Cinema Contemporary」の3種類のフィルターをかけることができます。使用時、スマートフォンの角度、フレーミングによって画が随時変わっていくため、液晶で画が確定するまで少し時間がかかる場合があります。急いで撮影すると液晶で確認した画と記録された画が違うことがあるため、じっくりと撮影することをお勧めします。ただ慣れてくればスマホの位置を微調整しながら、そのシーンにハマった描写をものにすることができました。いわゆるスマホのエフェクト(フィルターなど)には不自然さを感じることもありましたが、3本のレンズを使い分けるLeitz Looksは、ライカレンズで撮影したかのような自然な描写を楽しむことができます。レンズごとの作例をご覧ください。
マニュアル撮影モード
ナイトモード
ハイレゾモード
動画
手持ちや三脚使用、遠景からクローズアップまでさまざまなシーンを4Kで撮影しました。(1分51秒)
Video Stabilisationは動画撮影時にブレを抑える機能。ON、OFFでの効果の違いを紹介します。(36秒)
動画撮影時にワンタッチでズームすることができます。画角切り替え時のAFの動き、画質の違いを紹介します。(32秒)
Slow Videoモードでスローモーション撮影が可能です。240fps、480fpsで波の様子を撮影しました。音声はありません。(50秒)
Top Feature
Summilux 28mmとSummilux 35mmで街をスナップ。気分はライカ使い。アスペクト比が3:2ではないとか、Leitz Looks使用時はブライトフレームが出ないとか、この写りはSummicronっぽいなと感じることもありましたが、モノクロのトーンはライカそのものではないでしょうか。既存のレンズを再現するという発想はライカだからこそできたのではと感じます。そして、よくぞここまでシュミレーションしたものと。感心するばかりです。
User Interface
「ハイレゾモード」の撮影画面です。マニュアル写真と同様、設定を自分で細かく変えることができます。このUIの便利なところは縦横で設定画面が変わるところです。文字が回転するだけで見やすくなり撮影効率がグッと上がりました。このモードでもブライトフレームが表示されます。
究極のエフェクト「Leitz Looks」
起動画面からワンアクションで開くカメラ、AFを速く正確にした像面位相差AF、ホールディングを考えた側面のローレット加工、細かな設定が直感的に可能なユーザーインターフェイス、そして位置情報をもとにマジックアワーを教えてくれる「Golden Hour Widget」の搭載。Leitz Phone 2からは、写真を撮るためのさらなるこだわりが随所に感じられました。そして極め付けが、3本のレンズを使い分けることができる「Leitz Looks」。フィルターなど写真にかけるエフェクトは様々ありますが、レンズの個性を再現するという試みは数多くのレンズを世に出してきたライカならではの発想ではないでしょうか。各レンズの自然な描写に魅入られ、気づいたらLeitz Looksばかりでの撮影。すっかりファンになってしまいました。そして、このクオリティならばまだまだ見てみたいレンズが(Summilux 35mm 1stとかThanbarとかHektorとか…)あるなと。ないものねだりだとは重々承知ですが、スパッとカメラ機能だけを取り出し何種類もレンズの入ったLeitz Phoneが欲しいと。たぶん、いやきっと一度でもLeitz Looksを使った方は同じ気持ちになるはずです。