PHOTO YODOBASHI

ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン

SHARP AQUOS R9 pro, Photo by A.Inden

SHARP AQUOS R9 pro

ライカ監修のカメラシステムを搭載した、撮ることにこだわったスマートフォン「AQUOS R9 pro」のシューティングレポートをお届けします。前モデル「AQUOS R8 pro」からの大きな変更点は、搭載カメラがシングルからトリプルになったこと。外観を見ると3つのカメラが大きな円の中に配置され、「VARIO-SUMMICRON 1:1.8-2.6/13-65 ASPH.」とレンズ名が刻印されています。ズームレンズのように3つのカメラがシームレスに繋がるということでしょうか。そしてもう一つカメラとして進化したポイントは、本体側面にシャッターボタンが搭載されたこと。半押しでのフォーカスロック機能が使えるなど、デジタルカメラのような使い方が可能になりました。撮ることに妥協のない進化を遂げた本モデルの写り、操作感を試してきました。

( Photography & Text : A.Inden )

SHARP AQUOS R9 pro, Photo by A.Inden撮影モードにして構えると指がおさまるところにシャッターボタンがあります。周りに設けられた窪みに、指がピタリとはまり、半押しが使いやすく感じます。


SHARP AQUOS R9 pro, Photo by A.Inden

カメラ任せで撮れる「写真」モードでのカットを、3連続でご覧いただきましょう。まずは35mm判換算65mm相当の望遠。グラスについた泡のシズル感が素晴らしいですね。後ろのボケも自然でスマートフォンで撮ったとは思えないです。このカメラは有効画素数 約5030万画素 CMOS 1/1.56インチセンサー搭載でF値2.6。メニューでは「3x」と表示されます。作例の下に入った日時、ライカマーク、EXIFは「ウォーターマーク」から設定でき、いくつかのパターンが選べます。

SHARP AQUOS R9 pro, Photo by A.Inden

メニューでは「1x」と表示される35mm判換算23mm相当のメインカメラは、有効画素数 約5030万画素 CMOS 1/0.98インチセンサー搭載でF値1.8。しっとりとした生ハムの質感、湿気までもを感じられるリアリティのある写りです。センサーが大きいと階調が豊かになりますね。アウトフォーカス部分に少し残っている収差がいい塩梅に作用して、優しい写りになりました。

SHARP AQUOS R9 pro, Photo by A.Inden

最後は35mm判換算13mm相当の超広角カメラ。有効画素数 約5030万画素 CMOS 1/2.5インチセンサー搭載でF値2.2。メニューでは「0.6x」と表示されます。歪曲収差も抑えられており、気持ちのいい直線が描かれています。カメラ側で、シャドーを少し明るく、ハイライトを抑えるなどの調整はしていると思いますが、やりすぎることなく自然にまとめています。3つそれぞれの写りを見てきましたが、カメラ任せで十分ですね。


SHARP AQUOS R9 pro, Photo by A.Inden

液晶画面をピンチアウトして風景を切り取るイメージで撮影。指で直感的にフレーミングできるのはスマートフォンのメリットです。この作例を撮影した「マニュアル写真」モードは、露出、ホワイトバランス、シャッタースピード等細かな設定ができます。そしてRAW画像同時保存も選べます。

SHARP AQUOS R9 pro, Photo by A.Inden

1/0.98インチセンサー搭載の標準カメラで2.1xで撮影。微妙なグレーの色調の違いが上手く捉えられています。ディテールの豊かさは、多くの光を取り込める大型のセンサーの強みではないでしょうか。3つのカメラが搭載されているため、画面でズームさせるとカメラがシームレスに変わっていきます。大型センサーで撮りたい場合は1xから3x未満の範囲を選んでください。

 

SHARP AQUOS R9 pro, Photo by A.Inden

設定を変えると約5000万画素で撮影が可能です。こんなに画素数が必要かと思ってしまいますが、葉っぱ1枚1枚を描き出す緻密な写りを見ると「やっぱりいいな」と思ってしまいます。ただメモリーの容量を考えると撮りすぎは注意ですね。

SHARP AQUOS R9 pro, Photo by A.Inden

「ポートレイト」モードで撮影。目はキラッとシャープに、背景のボケは柔らかく自然です。ボケの量は画面で確認しながら調整することができます。

SHARP AQUOS R9 pro, Photo by A.Inden

夕暮れ時の若干アンバーを感じる色味を、見た通りに再現しています。搭載された14chスペクトルセンサーにより、様々な種類の光源を自然な色合いが再現できるとのことです。

SHARP AQUOS R9 pro, Photo by A.Inden


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撮る楽しみを味わえるスマートフォン

スマートフォンを手にしてすぐ、何も設定を変えずに撮影。あまりにもいい写りだったので、気軽に撮影という考えは頭から抜け落ち、まるでデジタルカメラのような感覚で撮影していました。何がいい写りだったか。直感的に一言で表現すると「自然な写り」。スマートフォンは、画像処理で撮った写真を綺麗に仕上げてくれます。わかりやすい例は、外光や室内光がミックスされた条件での集合写真。人の立つ位置で露出、色味が違う場面を驚くほど綺麗に調整してくれます。「AQUOS R9 pro」はその辺りの匙加減が絶妙で、本当にその場で見たような雰囲気の仕上がり。さすがはライカ監修といったところ。またシャッターボタンのレスポンスがよく、確かに撮れたという感触が指に伝わってきました。リアリティを大事にした画作りだけでなく、操作フィーリングも妥協しない。本機を手にすれば益々撮る機会が増えそうですね。撮る楽しみを味わいたい方にはおすすめのスマートフォンです。

( 2025.03.10 )

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5000万画素超えの3つのカメラを搭載した、撮ることにこだわった1台。

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