ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン
この花瓶を手に入れたときから、椿を飾りたいというイメージがありました。寒くなってきた季節にぴったりの凛とした美しさで、蕾の見せる佇まいも開花した花の艶やかさもいいものです。遠く離れた実家の周辺にもたくさんの椿が自生していて、子どもの頃は友達と椿の花の蜜を吸って遊んだものでした。時節柄なかなか実家に帰ることはできませんが、思い出の花を見ることで、昔の記憶がぼんやりと浮かんで気持ちが癒されます。
昔から四季折々の花を見たり生けてもらったりするのは日常だったのですが、上京してからというもの家の中で花を見たり飾ったりするのはなんとなく遠ざけていたように思います。今回はせっかく生けた花を写真に収めておいて、絵のように飾ってみることにしました。
Photograph & Text by Z II
額に入れて飾るとなると「壁にクギ問題」が出てきますよね。また、額のデザインや材質も探せば探すほどたくさんあるので、部屋とのマッチングなども考えなければならないのは難儀だったりします。そこで見つけたのが富士フイルムから発売されている写真を貼って飾れるフォトアルバム「Shacolla」。この商品は厚さ5mmの発泡スチロール板でできていて、両面に特殊な粘着のりが塗布されてあり壁を傷めずに写真を貼ることができます。サイズはL版、2L版、A4、A5や真四角サイズなどがあり、今回は貼りたい場所のスペースを考えてA4を選びました。
白面のシートを剥がして、プリントした写真を貼り付けます。失敗しても貼り直しができる粘着力なので、あまり神経を尖らせなくても大丈夫です。裏面も同様にシートを剥がして壁面のお好きなところに貼り付ければ完成です。
初めはA4サイズを横位置で貼ってみましたが、今ひとつしっくりこなくて真四角にカットして飾ってみました。
今回はなるべく柔軟に写真を飾る方法を考えて、このような製品を使ってみました。ただの壁にさりげなくアクセントが付いて華やかになった気がします。パネルに貼ることで反りを防ぐことができますし、貼ったり剥がしたりも簡単なので、花の咲く時期に合わせて貼り替えて季節感を出したり、複数の写真を組み合わせたりと楽しみは広がります。
今回やってみて分かったのですが、「飾るために撮ろう」という目的意識を持つと写真の撮り方も変わります。実際に飾っているシーンをイメージして、飾りたい位置にどんな花をどんな背景色で・・・など考えることが多く、写真の上達につながると思います。撮ってあった写真を飾るのではなく、飾るために写真を撮るということにもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
( 2020.12.10 )
花だけじゃなく、毎年の子どもの成長を貼って田舎のおじいちゃんやおばあちゃんに送るという、デジタル画像だけどアナログな贈り物としてもよさそうです。
真四角サイズもご用意してあります。味気ない壁にアクセントとしてぴったりです。
こちらは貼ることもできますが自立する置き型タイプ。棚などに置くのにちょうどよいサイズです。
置き型タイプにも真四角サイズのご用意がございます。