PHOTO YODOBASHI
ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン

COSINA
くすぐられ、心躍らされるレンズが勢揃い
コシナといえば、手にして愛でてよし、写して見惚れてよし、ともかく趣味性の高いレンズを数多く世に送り出す大変危険なメーカー。レンズ交換式のカメラは当たり前の話ですがレンズが交換できます。交換できるのであれば、あれこれ付け替え使ってみたい。これは純粋な欲求です。あれもこれも試してみたい、できることなら手に入れたい。妄想に苛まれる今年のCP+もやはり危険なブースでした。なにやら「あの」レンズがミラーレス時代に再び登場するようです。
ZEISS Otus ML 1.4/50
50mmの世界に浸るには最高のレンズを手に入れよう
- レンズ
- 5月発売予定
画質至上主義の一眼レフ用大口径単焦点レンズとして、大きなインパクトを与えたZEISSのOtusシリーズ。なんとそのML、ミラーレスカメラ版が新登場。なにせ一眼レフ用のレンズがリリースされた際にはその写りに驚かされたものです。新登場のミラーレスカメラ版は焦点距離が5mm縮んで、慣れ親しんだ「50mm」。焦点距離を縮めるのは難しいことだと思われますが期待が高まります。またサイズの方は構成枚数は増やしながらも、よりコンパクトに仕上がっています。嬉しいのが価格で、一眼レフ用よりもグンとお求めやすくなっています。今時の物価を反映した新製品が増える中、実に良心的な設定です。純正とはまた違った、そしてあのツァイスの写りを体験したい方、これを機会にいかがでしょうか。マウントは、キヤノンRF、ソニーE、ニコンZが用意されています。一眼レフ用のOtusシリーズの開発等については、こちらのインタビュー記事もぜひご覧ください。
COLOR-SKOPAR 35mm F3.5 Aspherical VM
極薄鏡胴!ボディにつけっぱなしにしたいレンズ
- レンズ
- 2025年3月発売
痒い所に手が届くような、こだわりのMF単焦点レンズを次々と送り込んでくるコシナの勢いは相変わらずです。往年の名玉の光学系やルックスを今に甦らせるのはコシナのお家芸ですが、このような製品が出てきても度肝を抜かれるほどには驚かない状態を作り上げている、その業績については最大の敬意を抱いています。35mmでF3.5で薄型。本家の中古を何本も買って来られた方、非球面で最短撮影距離70cmの安住の地へようこそ。もちろん両者に優劣などはなく、買い換える必要もございません。あくまで買い足した上で、両方の世界を味わっていただくのが正解でしょう。財布の紐の解き方を心得てるなあと思うのが、フードを取り付けた際とレンズ単体の際のキャップを個別に用意しているところ。フィルターまでセットです。趣味の品とはこうあってほしいものです!
NOKTON 28mm F1.5 Aspherical
日常的な視野に、大きなボケによる非日常を。
- レンズ
- 発売中
こちらのEマウント用、Zマウント用レンズは広角28mmでありながらF1.5という大口径を実現し、大きなボケがもたらす立体感ある表現が持ち味。ノクトンということでクラシックな雰囲気もあり、味わい深い仕上がりを得ることができます。フォクトレンダーレンズは気がついたら生産終了になっているものも多いので、発見次第「捕獲」のほどよろしくお願いいたします。
APO-ULTRON 90mm F2 VM
「写る」望遠を持つと、レンジファインダーカメラの世界が変わる
- レンズ
- 発売中
アポクロマート設計による高い描写性能が自慢のMマウント中望遠レンズです。APO-LANTHARという名前こそ冠されてはいませんが、とにかくよく写る雰囲気がムンムンです。しかも90mmとは思えぬ全長の短さ(63.3mm)で、感覚的にはAPO-LANTHAR 35mm F2 Asphericalとほぼ同じでした。APO-LANTHAR 50mm F2 Asphericalとも合わせてトリオを組んでも、アレやアレよりも遥かに低コストで幸せな写真人生を送れますね。
ZEISS Otus ML 1.4/85
Otus真打ち!?鋭意開発中
- レンズ
- 開発発表
2025年下半期には「Otus ML 1.4/85」もデビューするとのこと。ツァイスの85mm神話が復活するとあっては、ポートレート派は目が離せませんね。
PORTRAIT HELIAR 75mm F1.8 E-mount
ボケ味を可変、ポートレートに新たな絵筆を。
- レンズ
- 開発発表
球面収差を補正するリングで、補正を過剰にしたり不足気味にすることで、バブルボケを出したりソフトフォーカスにしたりと、多彩な表現を楽しめる面白いレンズです。あのNOKTON CLASSICを遥かに超える収差を発生させることができるとのことで、こちらもポートレートに好適です。マウントはEマウント用を用意しています。
APO-LANTHAR 28mm F2 Aspherical VM-Mount
日常を最高画質で写し撮る
- レンズ
- 開発発表
「フォクトレンダー史上最高」、超高画質のアポランターの28mm版が登場。携帯性にもこだわり、レンジファインダーの機動性を損なわないコンパクトな鏡胴。アポランターもこれで4本が出揃いました。画質は譲れないが、予算は旅費などにも回したい方。アポランターを選んでおけば、間違いないでしょう。
NOKTON 35mm F1.2 IV、40mm F1.2 II、50mm F1.2 II VM-Mount
嬉しいリバイバルの3本
- レンズ
- 開発発表
3本とも昨年の7月に生産終了となったレンズのマイナーチェンジモデルです。機能性能を維持しながら、軽量化を果たしています。どのレンズもF1.2とは思えぬコンパクトさで、ボケ重視派には魅力的なチョイスとなっています。