PHOTO YODOBASHI
ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン
LEICA Q3 Launch Event Report
2023年5月26日11時より「ライカ オンライン発表会」が開催されたので、その模様をレポートいたします。今回発表されたのは「ライカ Q3」。ライカQシリーズの第3世代となり、どんな新機能が盛り込まれたのか大変気になるところ。まずは前モデルからの進化した主なポイントを以下にご紹介します。
- 6000万画素の裏面照射型CMOSセンサー
- 画像処理エンジン「LEICA MAESTRO IV」
- AFに位相差検出方式を採用
- チルト式背面液晶モニター
- 8K動画対応
- HDMI端子、USB Type-Cを搭載
それでは発表会の様子をお届けいたします。
( Text: Z II, KIMURAX )
ライカと言えば、社主のカウフマンさん。挨拶の始まりは、スマホで撮影されたかのような縦位置画面から。初代ライカQの導入当時はその成功は未知数だったが、今となってはライカQ2が独自の成功を収め、今回のライカQ3が新たな物語を綴るとのこと。
「何より大切なのは写真撮影を楽しむこと」、「写真への愛を、新しいツールであるライカQ3とともに」というメッセージを残してくれました。
続いては、カメラ部門プロダクトマネージメント部長のエーンハウゼンさんから。ライカQ3の新しくなった機能と特長を解説してくれました。
「スタイリッシュなデザインと先進のテクノロジーを融合したライカQ3は、ユニークなパートナーとして活躍してくれるでしょう」との言葉を皮切りに、新しくなった機能と特長を解説してくれました。以降、エーンハウゼン氏の発言を列挙していきます。撮像素子は6000万画素。トリプルレゾリューション技術を採用でRAW形式でも60MP/36MP/18MPの選択が可能。レンズはズミルックスf17/28mm ASPH.を採用。新技術によりAFが大幅に向上。液晶モニターは便利なチルト式に。アプリとの通信速度も飛躍的にアップ。8K動画が可能でプロ仕様の動画フォーマットに対応。ライカ初のワイヤレス充電に対応。
ボタン類を右配置にしたことで左手にカメラを持って、右手での設定がしやすくなったとのこと。
チルト式モニターの採用で普段と違ったアングルの撮影が可能で、ライカQ3にはマクロ機能もあり被写体に近づきやすくなった。高速なAFは人物だけでなく動物の顔も検出。
AFシステムには今回初めて位相差検出方式を採用し、コンティニュアスAFは素早く正確にピント合わせする。合焦速度は従来のコントラスト検出方式に比べ5倍に。AIを活用した空間認識というAF技術を採用。新画像処理エンジンにLEICA MAESTRO IVを採用。これらAF技術と画像処理エンジンはパナソニックとの協業により開発した「L² Technology」(エルスクエア・テクノロジー)によるもの。 連写撮影は最大15コマ/秒。
撮像素子は6000万画素だがDNG(RAW)形式で3600万画素、1800万画素での撮影が可能で、用途に合わせて選択できる。
ライカQ2でもデジタルクロップが可能だったが、ライカQ3では28mm、35mm、50mm、75mmそして90mm相当まで対応。
光学式手ブレ補正機能を搭載し、スローシャッターでも手持ち撮影が可能。
すでにライカM11で広いダイナミックレンジを実現しておりライカQ3も同様。高感度撮影時の低ノイズ性能を実現。ISO 100000でも多少の発生はあるが、多くの場面で実用レベルと言える。
防塵・防滴性能はIP52相当。USB Type-C端子を新設し充電、データ転送が可能に。新たにHDMI端子を装備し外部レコーダーへの接続が可能に。
動画撮影では圧倒的な解像力の8Kに対応。効率的なH.265やApple ProRes RAWといったプロ向けのコーデックに対応。HDMI端子とUSB Type-C端子を新設しジンバルやモバイルバッテリー、外部ディスプレイレコーダー等にも接続が簡単に。
データ転送ではアプリ「Leica FOTOS」との接続性を改善し、ライカQ2に比べ転送速度は10倍に。ライカM11に比べても7倍にアップ。 6000万画素でDNG(RAW)画像であれば数秒ほどで転送可能。
アプリ「Leica FOTOS」はライカQ3に対応する最新バージョンの4.0をリリース予定。
今回、ライカQ3の発表に合わせて、魅力的なアクセサリーも発表されました。フード等、一部のアクセサリーはライカQ、ライカQ2でも使えるとのことです。
- カメラの使いやすさを高めるハンドグリップ
- ハンドグリップを装着することでワイヤレス充電が可能なライカ純正充電パッド
- ソフトレリーズボタンは重厚感のある真鍮製
- 3種類のレンズフード
- 3種類のホットシューカバー、サムレスト
- カラーはオリーブグリーン、コニャック、ブラック
ライカQ3の発売予定日は6月3日(土)、価格は¥902,000(税込)です。
最後に写真家のコハラタケル氏が登場。ライカは所有する喜びを満たしてくれるカメラとしてライカQ2から愛用しているとのこと。ライカQ3の進化した点や使い勝手がよくなった点について実際に使った感想を交えてのお話。
- コハラ氏はハイアングルから地面を背景にしたアングルが好みで、これまではノーファインダーで撮影していたが、チルト液晶により画角を確認しながら撮れるのはとても便利だとのこと。
- ライカQ3で撮影した6作品を題材に詳しい解説が行われました。
本日の発表会のオンライン配信は、Youtubeにも動画がアップロードされています。詳しくはこちらをご覧ください。
ご予約はお早めに。
現在、Q3実機にて絶賛ロケ中。近日公開します、レビューもお楽しみに!
( 2023.05.26 )
洗練されたデザイン、心地よい質感、所有する喜びを持ち合わせた、素晴らしくよく写る特別なカメラです。
パワーアップしたQ3専用バッテリー。予備があれば旅先でも安心です。従来(SL/SL2/SL2S/Q/Q2)のバッテリーもご使用いただけますが、動画撮影時等に制限があります。
グリップがあればホールド感が増しますので、片手で扱う際に安心です。ワイヤレスチャージャーと合わせて購入をお勧めします。
デスクに置いておくだけで絵になるカメラですが、そのまま充電ができる嬉しい商品。AirPods、iPhoneや他のQiデバイスなども充電可能です。
金属製でスタイリッシュなサムレスト。親指を固定しホールド感を向上させます。他にシルバーとゴールドをご用意しております。
金属製のスタイリッシュなスリットタイプのフード、他にシルバーとゴールドがございます。(ライカQ、Q2でもご使用いただけます)
天然なめし革を使用したプロテクター。大事なボディを落下させたら大変です。しっかりプロテクトしておきましょう。予備のSDカードの収納場所も備えてあります。他にオリーブグリーンとコニャック(ブラウン)のカラーをご用意しております。