PHOTO YODOBASHI
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Kodak Pixpro C1 / SHOOTING REPORT
今回レビューをお届けするのはコダックのコンパクトデジタルカメラ「PIXPRO C1」です。重さはたったの115gと軽く、サイズだってコンパクトいやスリムといった方がしっくりくる厚さ20.3mm。自撮りができる180度チルト式(2.8型)モニターを備えながら、2センチ程度の厚みしかないというのです。いわゆる一般的なスマートフォンより軽くてコンパクトですから、ポケットにだってすっぽりと入ってしまう。手のひらサイズと表するにピッタリです。撮影時にもレンズは繰り出さないので薄さそのまま。センサーは有効画素数1300万画素、記録媒体はmicroSD/SDHCカード(32GBまで)。レンズは35mm判換算で26mm相当となる絞りF2.0固定というスペックになっています。4倍のデジタルズームを備え、1080pの動画撮影に対応。バッテリーはビルトインタイプなので、本機のUSB-C端子から直接充電するタイプとなります。ボディ天面にあるのは電源ボタンとシャッターボタンだけというシンプルさ。はい、電源を入れたらシャッターを切るだけ。では早速どんどん撮っていってみましょう。
( Photography & Text : KIMURAX )


右上のハイライトエリアが白飛びしているものの、その他の描写に関しては悪目立ちするような所は見当たらず。いやむしろ望外の良好な描写ではありませんか。発色よろしく、伸びる影の階調表現もしっかり。

ピント面のシャープさは上々。波しぶきの表情までしっかりとキャプチャしているのがわかります。立体感だってちゃんと感じられる。結構やるじゃん、1300万画素のCMOSセンサー。がよくよく見ていけば左の海面に多少ざらつきがありますが、そんな細かい事をとやかく言いだしたらきりが無いといいますか。そもそもそういった鑑賞のしかたをするカメラではないこと、本機のレビューを見に来られている方はご承知ですよね。

通常撮影時の最短撮影距離は60cmですがマクロ撮影に切り替えると、ご覧のように8cmまで寄ることができます。ところで本機のAFポイントは中央一点固定です。AFした主役(花)を画面中央からずらした構図にするには、いったん中央に据えた主役をシャッターボタン半押しでフォーカスロックしてから構図を変える必要があります。液晶モニターはタッチパネル式ではありませんし、顔検出などもありません。とにかく、シャッターボタン半押し→フォーカスロック→構図を動かす。意外とすぐに慣れます。ちなみに、ひとつ前の波のカットもその手順で撮影しました(波は変幻自在なので、距離が同じ右側の岩でフォーカスロック)。

逆光は苦手なようで、太陽を入れ込むとしっかりフレアが出ます。絞りたいところですが本機のF値はF2固定ですから仕方がありませんね。ところでご覧の様にフレアは光源周りだけではなく少々面白い出方をするもので。場所とも相まって、何だか神々しいというか清々しいというか。大変効果的なフレアです。

映り込みや反射で少々複雑な空間ですが、何が写っているのかがきちんとわかる。先鋭さはなくとも野暮ったくもない。雰囲気を伝えるには十分な描写が得られていると思います。

こちらも屋内での撮影ですが、光が乏しかったこともありカラーノイズが顕著に現れています。できれば光源に近い場所を選ぶなど、気を配ってあげるとよいでしょう。

光源たっぷりなら尚良し。
本機は4倍までズームすることが可能。操作はボディ背面のズームボタン(T/W)のプッシュで行い、ボタンを押すごとに1段ずつ(2倍、3倍、4倍)変わります。有効画素数1300万画素の画をデジタルズームするわけですからご覧の通り粗さが目立ってきますが、出来ないより出来ることが大事なのです。

AFは思いのほかゆっくりと合焦します。心の中で「い~ち」と1秒を数えるくらいの間が必要です。けっして慌ててはなりません(笑)。シャッターボタンを半押しして、モニター中央の四角いAF枠が緑になってからフルプッシュです。くれぐれも手ブレにはお気を付けください。


邪魔にならない。軽い、小さい、シンプル操作。
とにかく軽くて小さい。1300万画素ながらシンプル操作でもなかなかいい写りを見せてくれるではありませんか。明るい日中という条件であれば、ほとんど問題ないでしょう。なにせ本レビューの執筆時点で2万円を切るプライスですから、細かい事をあれこれ求めちゃいけませんね。ちょっと物足りないとも感じる解像感を逆手に、レトロ、白黒、セピア、ネガなど全12種類のカラーエフェクトを利用して遊んでみるのもおすすめです。そしてなにより、いつでもサッとポケットに入れて持ち歩けるカメラという存在がうれしい。今どきのスマホのカメラ機能を使った後で本機を手にすると、おおらかな応答性に少々面食らってしまうかもしれません。でも黎明期のコンパクトデジタルカメラってこんな感じでゆったりと撮影してたんだよなと、ふと思い出すわけです。画素数だって1000万画素にも届いていなかったなぁと。でも、こんなに小さく軽くはなかったですよね。便利さを覚えると不便な時になかなか戻れなくなりますが、その不便さも込み込みで遊んでみたいカメラではないかと。撮影データの大きいスマホのカメラとはまた一味違った写真が楽しめるわけで。そして“カメラ”で撮影するという行為を気軽に楽しむことができるコンパクトデジタルカメラであることは確かです。
( 2026.05.28 )
コンパクト&スリムながらカメラ然としたクラシカルなデザインがマッチしています。
女性に人気がありそうなブラウンもあります。




