PHOTO YODOBASHI
ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン
OLYMPUS ZUIKO DIGITAL ED 300mm F2.8
[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ
ズイコーデジタルの単焦点レンズにおいて、最長の焦点距離を有する300mmレンズ。重さもずっしり3kg超の迫力ある1本ですが、フルサイズ換算で600mm相当の画角となるのですから、クラス的に考えると、十分に軽くコンパクトにまとめられております。その焦点距離から言って、連れ出される主なシーンは、スポーツや野鳥撮影あたりでしょう。さすがは短焦点、絞り開放から実にシャープ。気持ちのいい線を結びますから、主役をスパッと潔く切り取るなり、圧縮効果を狙うなり、どうぞご自由にお楽しみください。と言うのは容易いものの、慣れが伴わなければフレーミングすら身構えてしまいそうな画角ですよね。そうです、慣れればどうってことはありません。所詮道具です。使ってこそ見えてきたり感じたりするものがあるでしょうから、怯まずに突き進んでみてください。そこで作例撮影では、遠路遥々撮りに行く被写体ではなく、身近なシーンをスナップしてきました。連れ出してみたい場所が思い浮かぶかもしれませんよ。
( Photography : A.Inden / Text : KIMURAX )
のどかに続く線路を、超望遠レンズの圧縮効果でギュギュッと収めました。フォーカスした雑草をキリッと解像。ボケが得にくいといわれるフォーサーズですが、これでだけの焦点距離ともなればボケ量もたっぷり。よく切れるレンズがゆえに、場合によってはボケが若干二線傾向になりやすいところもありますが、このあたりは工夫次第。被写体を整理してみるとよいでしょう。
絞り開放から髪の毛の1本1本まで丁寧に捉えており、絞りいらずのシャープさという感じ。シチュエーションが程よくわかるボケ量ながら、被写体をしっかりと分離しています。色乗りも申し分なし。
本レンズの最短撮影距離は2.4mになります。超望遠レンズは遠くのものを撮る時にチョイスするものですが、身近なシーンをズバッと切り抜いてもいいわけです。閉店日、カフェのテーブルに掛けられた籐製の椅子たちのカット。なんだろう?と一瞬見る側に思わせる写真も面白いものです。さぁ、大胆にいきましょう。
フルサイズ換算600mm F2.8となるモンスターレンズ。写りもご覧の通り、猛烈なレベルですね。