PHOTO YODOBASHI
ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン
OLYMPUS ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6
[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ
EDレンズと非球面レンズを2枚組み込むことで、重さ190g、全長61mmにまとめ上げられた軽量コンパクトな1本。もちろん鏡胴はプラスチック製ですが、手にもしっくりと馴染み、質感をスポイルすることなく軽量化に貢献しています。おかげで機動性は抜群で、常用レンズとして付けっ放しにしておくにはうってつけでしょう。キットレンズとしても供されていたことのあるレンズですが、絞り開放からしっかりとした解像感が得られ、なかなか素晴らしい像を結んでくれます。ワイド端ではそれなりに歪曲も出ますが、テレ側に進むにつれて解消され気にならないレベルに。ついでに言っておくと、ワイド端では絞り開放で周辺光量落ちがあります。しかし、これはこれで画作りに積極的に活用したいところ。そういったシチュエーションもゴロゴロありますから。なにせコストパフォーマンスに優れているので、1本持っておいてもきっと損することは無いでしょう。場所を取ることもありませんしね。
( Photography : A.Inden / Text : KIMURAX )
壁面を舐めるように伝い落ちてくる水。太陽の反射光が入っていますが、撮像への影響はほとんど感じられません。ハイライト、シャドー共に大変バランスよく表現されており、なかなか頼もしい描写を見せてくれます。
どうやら何かを落としてしまった様子。こういったシーンに偶然出くわしても、さっとレンズを向けられる身軽さがいいですね。わいわい言いながら身を乗り出す者や、その成り行きを静観している者。それぞれに温度差があるものの楽しそうで、微笑ましいものでした。
赤、青、そして赤紫へのグラデーションが、なめらかに表現されています。色にじみはほとんど感じられません。ちなみに、本レンズの最短撮影距離は25cmとなります。