PHOTO YODOBASHI
ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン
Canon TS-E24mm F3.5L ll
[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ
Ⅱ型となった本レンズ。大変解像力の高いレンズであり、従来型と比較して色収差等が激減し、大幅に画質が向上した印象です。主な用途は、建築撮影などとなりますが、被写界深度をコントロールできる点を活かして、ダイナミックに寄ってのポートレートや、引きのきかない室内でのテーブルフォトなど、いろいろと活躍してくれるでしょう。もちろん、逆アオリによるジオラマ風の撮影などで楽しめます。一般的には特定の目的が無い場合、縁の遠いシフトレンズですが、1本持っていれば撮影のフィールドも色々と拡げてくれます。
( Photography : T.Nakanishi & H.Uranaka / Text : K )
逆アオリで遊ぶには少し画角が広いため、頭を柔らかくして、あまり深く考えずに遊んでみてください。
引きの利かないシーンで、光量が限られ絞り込めないなんて場合でも、24mmシフトレンズならこのとおり。建築物のパース補正等でも活躍してくれますが、ピント面をコントロールできるのは、思いの外いろいろなシーンで重宝します。
編集部の女性が撮影したカット。中央一点のみにピントを持ってきました。通常の24mmの被写界深度であれば、このような撮影はできません。同じシフトレンズのTS-E45mmあたりだと、もう少しわかりやすく前後がボケますが、本作例のように、そもそも被写界深度の深い24mmでも逆アオリを入れれば、効果としてはさりげない程度ですが、ひと味ちがう印象となります。
24mmぐらいの画角で逆アオリを楽しむなら、この作例のように俯瞰気味のシーンにマッチするでしょう。色々と試して楽しんでください。
シフトレンズに手を出したくなるとは、本格的なカメラマンか趣味人でしょう。おおいに楽しんでください。
普通でない動きをさせるレンズこそ、プロテクターをお忘れなく。