PHOTO YODOBASHI
ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン
SIGMA APO 300mm F2.8 EX DG HSM vol.1 vol.2
[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ
サンニッパといえばいつの時代も憧れのレンズ。ズームが全盛になったとはいえ、単焦点レンズのキレ、ヌケ、ボケなど体験したことのある方には、きっと本レンズの魅力をお分かりいただけるものと思います。同社にもサンニッパズームなるものが存在するわけですが、本レンズの叩き出す解像感や透明感はまたひと味違っており、ワイド側の利便性を持たないからこそ得られるものがあります。シグマ社らしいコストパフォーマンスを有しながらも、生み出す画は開放から目が覚めるほどシャープ。色乗りも大変良く、さすがは単焦点サンニッパと唸らされる結果の連発に、筆者も撮影しながら悦に入ってしまいました。最上の結果を得るための相棒として、潔く単焦点というのも良い選択です。
( Photography & Text : T.Nakanishi )
まずは開放の画から。被写体を浮かび上がらせる力は言わずもがなでしょう。フレーミングの微調整はできないものの、ドンピシャでハマったときの気持ちよさといったら半端ではありません。
絵画のような光景に出会いました。太陽がダイレクトに入り込んでいるにも関わらず、画の乱れは微塵も感じません。等倍でお見せ出来ないのが残念なのですが、実は、農家の方が投げた土の一粒一粒まで解像しているのです。見事と言うほかありません。
しっかりと絞り込む風景撮影などにも向いています。雪の残る大地に沈みゆく満月。日本画的風情を感じていただけるでしょうか。
遠くの空気までも手繰り寄せるかのような圧縮感。望遠単焦点ならではの世界を体験してみてください。
( 2014.08.27 )
大口径単焦点望遠レンズの写り、いかがでしょうか。ピント面のシャープさから溶けるようなボケまで、こういった機材にしか撮れない世界が待っています。
1.4倍のテレコンでしたら、400mmオーバーでも開放はF4と現実的なスペックです。サンニッパとの相性もばっちりです。