PHOTO YODOBASHI
ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン
SIGMA 23mm F1.4 DC DN | Contemporary
[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ
APS-Cフォーマットのミラーレスカメラ用単焦点レンズ「SIGMA 23mm F1.4 DC DN | Contemporary」を紹介します。すでにシューティングレポートでお届けしたLマウント・Eマウント版に続き、富士フィルムXマウント版が追加されました。本レンズはXマウント専用に制御アルゴリズムを開発し、AFの制御はもちろん、ボディ内収差補正にも対応しています。フルサイズ判換算でおよそ35mm、開放値はF1.4の大口径単焦点レンズが、重さ335g、長さ79.2mm、フィルター径52mmとコンパクトなサイズに収められ、いつでも持ち歩ける常用レンズの候補に。キリッとした描写と柔らかなボケ味の両立はシグマの得意技。その使い心地と写りを日常のフィールドでじっくりと確認してきました。
( Photography & Text : A.Inden )
まずは開放F1.4の描写を。砂が一粒一粒くっきりと描写されており開放から素晴らしい解像感です。そしてコントラストも十分にあり高解像感と相まって抜けのいい印象を受けます。
開放のボケ味です。ピントピークの花から背景までなだらかにボケていく様子がよくわかります。前ボケも背景と同様に自然なボケ味です。ボケ量が控えめになるAPS-Cフォーマットですが、開放値がF1.4もあれば十分なボケ量が得られます。
ほぼ最短撮影距離(25cm)で開放撮影。ピント面は産毛までキリッと写っていますが、そこからほんの少しずれるとふわっとしたボケが始まります。複雑な背景も十分なボケ量によって綺麗に整理され、ピントピークを際立たせてくれます。
フルサイズ35mm相当の画角は、気になった被写体に加えて周囲まで収められる程よい広さを持っています。自然な雰囲気で街をスナップされる方には、この画角をメインとして愛用されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。ともすれば周りの風景と馴染んでしまいそうなスクーターですが、開放で撮ることで前後の背景が程よくボケ、いい塩梅に引き立っています。
F2.8まで2段絞った作例です。「少し絞ると解像感が一段と上がります」は、本レンズには当てはまらないですね。開放からフルスロットルでシャープ、解像感を上げるために絞る必要はないです。絞りはあくまでも被写体深度のコントロールに。
画面全体にピントがくるよう水平垂直に構え、周辺の解像感を確認してみました。開放ですが周辺までキリッとシャープ。そしてボディ内補正がオートの状態では周辺減光もほとんどありません。周辺ギリギリまで使ったフレーミングも安心です。
シルバーの日除けの透け具合までわかる質感描写に、ここまで写るのかと感心してしまいました。
玉ボケも美しく、周辺まで口径食による玉ボケの崩れも少ないようです。
いつも使いたくなる大口径単焦点
レンズは使ってなんぼだと思っています。それだけに、手にするレンズには使いたくなる要素がギュッと詰まっていることがとても大事。①軽快に撮影するためのコンパクトさ。②描写は周辺まで均一でキリッとシャープ。③さらにボケのコントロールも考えると大口径で。そんな我儘な願いを形にしたのが「SIGMA 23mm F1.4 DC DN | Contemporary」。それもリーズナブルな価格で。「このレンズすげーじゃん」なんて思っても高嶺の花ではすぐに手にすることもできませんから。本レンズであれば、初めての単焦点を明るい大口径でスタートすることができるのではないでしょうか。大口径単焦点を使い込むことで、きっと写真表現の幅が広がっていくはずです。「いやー焦点距離がちょっと合わないかな」と思っている方、安心してください。F1.4シリーズには前後をカバーした16mm、30mm、56mmがXマウントで用意されています。それもさらにリーズナブルな価格で。気がつくと4本揃えたくなる、そんな幸せへの一歩を踏み出してください。
( 2024.01.11 )
この描写でこの価格。そしてコンパクト。
F1.4シリーズで一番の広角は、フルサイズ換算24mm相当。
標準レンズが好みの方は、フルサイズ換算45mm相当が。
ポートレートを撮るならば、フルサイズ換算84mm相当で。