PHOTO YODOBASHI
ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン
Canon EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STM
[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ
フルサイズ換算すると29-216mm相当の画角になる、APS-C機向け7.5倍ズームレンズ。広角から望遠域までの使用頻度が高いエリアをカバーしており、特に旅行など身軽に出かけたい時などには大変重宝することでしょう。画質も良好で、特に画面中央は絞り開放からキリッとした描写を見せてくれます。開放F値は控えめですが、絞り込む余裕は十分ありますし、暗めのシーンであればISO感度アップで対応すれば問題なし。手ブレ補正もなかなかよく効くので安心感もバッチリです。AFは小気味よく合焦し、安定しているなという印象。超音波モーターではありませんが、一般的な撮影シーンであれば必要にして十分だなと感じさせられる働きでした。使い勝手のよさと良好な画質を、手頃な価格で提供しされている純正レンズは魅力です。
( Photography : Z II / Text : KIMURAX )
風景撮影なら、ある程度絞り込んでからの撮影が好ましかったりします。シャープさのピークはF8~11辺りでしょうか。芯のあるしっかりとした線で、ビル群を素直にトレースしてくれました。
ひと気が去り、急に静まり返った片づけまでのひと時。活気のなくなった空間に漂う静寂感を出すべく、ローキー気味に撮影してみました。絞り開放から半段ほど絞っただけですが、グラスやテーブルへの映り込みからカップの飲み口の染みまで、きちんと丁寧に描き込んでいるのがわかります。
テレ端、開放にて撮影。F値はさほど明るくないので大きなボケは期待していなかったのですが、主要被写体をしっかりと分離してくれました。逆光気味でハイライト部分が煩くなってもおかしくは無いシチュエーションですが、なかなかきれいなボケ味。画全体として、よくまとまっています。
ワイド端でのパースペクティブと、空の階調表現の豊かさに目を奪われます。よくよく見れば、橋下のシャドーエリアもストンと潰れてしまうことなく、よく粘って解像しているではありませんか。太陽が入って輝度差が大きいにもかかわらず、この描写は秀逸です。
( 2014.06.19 )
フルサイズ換算でテレ端が200mm域まで到達する標準ズームレンズ。ワイド端も29mm相当ですから、「これ1本で」というシーンでも物足りなくはならないでしょう。開放F値こそ控えめですが、そのぶん開放から安心して使えるものに仕上がっています。
プロテクターもおすすめしておきます。