Canon EF-S10-22mm F3.5-4.5 USM

[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率  
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ

APS-Cサイズ機のために用意されている超広角ズームレンズで、35mmフルサイズに換算すると16-35mmに相当します。画面の隅々に渡って猛烈にシャープで、歪曲収差の少ない撮像が得られるところが本レンズの特筆すべき点でしょう。それもそのはず、蛍石に匹敵する性能を持つとされるスーパーUDガラスを使用することで色収差を補正。これに加えて非球面レンズを贅沢に3枚も使用しています。最短撮影距離はしっかり寄れる24cm。これ1本で、非日常的なカットから日常的なカットまでを押さえられるので大変使いでがあります。

( Photography : A.Inden / Text : KIMURAX )

ワイド端にて。光量が足りない分、高感度にシフトして撮影。石壁やコンクリートの質感をうまく捉えながら、歪曲もよく抑えられています。

上記作例の扉を開くと現れる美しいステンドグラス。暗がりの空間ですが、高感度で捉えればいい雰囲気に。ガラス1枚1枚の微妙な色の変化を、豊かな階調で表現しています。

ローキーで、賑やかな遊園地のビビットなカラーを封じ込めてみました。逆光をいとわないクリアな描写。モノトーンとは一味違った、静寂感が漂っています。

ワイド端で絞り込み、ハイキーで撮影。シャープに捉えた樹木と、眩しい空の光りの中に溶けていくグリーンのコントラストが絶妙です。