Canon EF50mm F1.8 ll

[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率  
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ

まだ一眼レフを始めて間もない方から「次の1本」を問われたら、おすすめリストにはきっとこの1本を入れるでしょう。キットのズームレンズからもう一歩踏み込んで写真の面白さを味わうには、明るい単焦点レンズは一番の選択です。豊かなボケや絞りのコントロールによる表現の変化、軽快にスナップできる煩わしくない大きさ。ズームしないということも「撮りたいように撮るためには、自分が動けばいい」という基本的なことを教えてくれます。こんなレンズが破格のプライスでラインナップされていることに、メーカーの意志を感じないわけにはいきませんね。ここが入り口。おおいに楽しんでください。

( Photography : S.Zets & A.Inden / Text : M.Ishizuka )

絞りを開いて生まれるボケ味が大口径レンズの面白さですね。きらきらと葉に反射する光は、ボケの特徴を捉えやすいポイントです。夜のライトアップなど、点光源の写り方に注目してみてください。

35mmでも捉えた被写体ですが、焦点距離の違いは必然的に被写体の切り取り方を変えます。金属と植物が質感たっぷりに描かれていますね。

寄って撮れば被写界深度は一層薄く、ボケも大胆に。背景のボケは少しうるさいところがあるでしょうか。こういう部分が気になり出す頃には、欲しくなるレンズも次のステージになるはずです。どうぞご心配なく。