PHOTO YODOBASHI
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Tokina AT-X 116 PRO DX II 11-16mm F2.8 (IF) ASPHERICAL
[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ
APS-Cボディ専用の超広角ズームでF2.8通し。ワイド端が10mm前後から始まるものとしては唯一無二とも言えるスペックを持つのが、本レンズです。35mm判換算で約17.6〜25.6mm相当の画角ですから、風景を大きく取り込むようなシーンはもちろんのこと、室内などでも活躍してくれるでしょう。新コーティングの採用により、前モデルよりも描写性能が格段にアップしている印象で、逆光の厳しい条件においてもコントラストの低下などは見受けられません。周辺画質に関しては若干の甘さは感じられるものの、超ワイドズームであることを考えれば十分な描写だと言えます。各収差もよく補正されており、安心して超広角の世界を味わっていただけるレンズです。
( Photography & Text : T.Nakanishi )
まずはワイド端、開放の画からご覧いただきましょう。このレンズ、とても寄れるのです。最短撮影距離0.3mですから、広角マクロ的な表現にも使えます。また、開放F値2.8ですから背景も程良い感じでボケてくれ、見せたいものを浮かび上がらせるような表現も可能です。
引きの無い室内ではワイド端11mmというのは非常に有り難いもの。パースはもちろん付くのですが、超広角レンズというものは、そのパースを上手く利用してあげることで、ちょっと面白い画が撮れてしまうのです。
雨上がりのアスファルトを朝日が照らしていました。木の枝で太陽は隠れているものの、道路の反射はきつく逆光という条件に違いありません。こんなシチュエーションでもハイライトはしっかり粘り、シャドー部の諧調も上手く表現されています。
もう今は人のいない家の窓を夕日が照らしていました。カメラを持っていたならば思わず狙いたくなるシーンですよね。そんな場面に出合った時にも濃厚で破綻の無いトーン描写で応えてくれる一本。是非体験してみてください。
( 2014.09.01 )
35mmフルサイズ換算17.6-25.6mm相当となる超広角ズームレンズ。しかも開放はF2.8通しと、様々な場面でご活用いただける1本に仕上がりました。
プロテクターもおすすめしておきます。