PHOTO YODOBASHI
ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン
SIGMA 18-250mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM
[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ
非常にコンパクトながら広角から望遠までをカバー。フルサイズに換算すると29-400mmあたりの画角となります。最短撮影距離は35cmで、その名のとおりマクロ撮影までやってのけるというのですから、これ1本で何でもござれという状態。高倍率ズームとはいえ、なかなかシャープな像を結びます。こと細かに描写についての欲を言えばキリがありませんが、この守備範囲の広さをもってすれば、目くじらを立てる必要もないでしょう。手ぶれ補正機構も内蔵しており、大変使い勝手に富んだ1本として要チェックです。
( Photography : Z II / Text : KIMURAX )
川の流れを中間域でスパッと切り取りました。ズームレンズでは、ついついテレ端とワイド端を使いがちですが、中間もしっかり使っていきたい描写です。
テレ端で蜃気楼の立ち上るアスファルトをギュッと写し込みました。容赦ない太陽の日差しが静かに伝わってきます。
マクロもできると言うことでチェックしてみました。最短撮影距離は35cmとずいぶんと寄ることができますが、本カットはそこから5cmほど後退。そのほうが、最短よりも撮像がきりっとしてくるようです。どうです、色乗りもよく、表面の水滴もしっかりと描き込んでおり、もぎ立てのトマトの香りがしてきそうですよね。
テレ側にズームしていくと、開放では周辺落ちが目立ってきます。単なる風景カットでしたら気になるかもしれませんが、ひとりゆっくりと歩みを進めるお父さんへの視線誘導を考えると、なかなか効果的ではないでしょうか。フルサイズ換算で400mm相当の画角ですから、手ぶれ補正機能は大変助かります。
シグマお得意の高倍率ズーム。こちらはAPS-Cクラス専用となります。小さく軽いということは、それだけ活躍する場が多いということ。そこに全域35cmまでのマクロ付きとなれば、これだけでいいんじゃないかという気さえしてきますね。
様々な場面で活躍するレンズです。プロテクターもお忘れなく。