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ZHIYUN SMOOTH 5S AI / SHOOTING REPORT

ジンバル・撮影用LEDライティング機材のメーカーであるZHIYUN(ジウン)よりスマートフォン用ジンバルSMOOTHシリーズのラインナップに、SMOOTH 5S AIが追加されました。先代モデルとなるSMOOTH 5Sに、AIアルゴリズム搭載による手ブレ補正と、スマートなトラッキング機能が追加されたスマートフォン用ジンバルの新フラッグシップ機です。本機を手に取ると、手持ちのスマートフォンで「映画のような流れる映像、撮りたいなぁ。」、「スマホの画質は良いけど、映像表現に限界を感じるなぁ。」そう思われている方の食指が動きそうな予感がします。

( Photography, Videography & Text : OTTOn )

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先代となるSMOOTH 5Sは、「プロマックス」級サイズの大きめスマートフォンにも対応できるハイパワーなモーターを搭載し、角度制限なしで映画のようなショットを撮影できるプロ仕様3軸設計ジンバル。ジンバルとしての高い基本性能に加えて、2040ルクス(最大2つのマグネット式ライトと1つのチルト軸内蔵フィルライトの合計)という圧倒的に明るい照明を取り付けることが可能。さらにスマートフォンのLEDライトを加えると、このジンバルたった1台で最強のモバイル照明環境の完成です。文句なしのこれらの性能・機能は、新フラッグシップとなるSMOOTH 5S AIにもそのまま継承されており、必要に応じて3種類のパッケージから選べます。

PHOTO YODOBASHIパッケージ内容物の違い

・SMOOTH 5S AI
(本体、三脚、USBケーブル)

・SMOOTH 5S AI COMBO
(上記に加え、AIトラッキングモジュール)

・SMOOTH 5S AI PRO
(COMBOに加え、フィルライト×1、フィルライト用カラーフィルター×4、リストストラップ、収納用バッグ)

PHOTO YODOBASHICOMBO、PROパッケージに付属するAIトラッキングモジュール

COMBOまたはPROパッケージには、AIトラッキングモジュールが付属しますが、名称から被写体の追跡ができるハードウェアだということが想像できます。AIトラッキング? 今どきですね。増設フィルライトと同じマグネット方式のAIトラッキングモジュールをジンバルに取り付ければ、スマホカメラアプリを連携しなくともジェスチャー操作で顔を認識し、追跡機能を使用することができるようで、これは先代からはっきりと分かる進化ポイントです。

スマートフォンにインストールしたZHIYUNのカメラアプリ「ZY Cami」や「StaCam」の画面でも、追従したいターゲットを決めることもできますが、「AIトラッキングモジュール」が付属するCOMBOかPROであれば、セットしたスマートフォンの画面に触れなくとも、追跡有効・無効、撮影開始・停止などの基本操作をジェスチャーで操作することができるようになるので、この2つがおすすめです。


AIトラッキング機能を体感すべく、近くの展望台まで出かけてきました。PF(パンフォロー)、L(ロック)、F(フォロー)の各モードでは、ジョイスティックを上下左右に押して、チルト軸とパン軸を制御できます。ジョイスティックの押し加減で流すスピードも変化します。カメラアプリ「ZY Cami」や「StaCam」でフォーカス、ズームをコントロールできるホイールは、軽くも重くもないヌルっとしたヘリコイド的操作感。これはとても気持ちよい。プロ仕様を謳うジンバルだけあります。モデルのジェスチャーで、AIトラッキングモジュールが反応し、L(ロック)モードとなって追跡を開始します。3つのモーターは固定され、ジンバルのハンドルの動きに追従しません。

SMOOTH 5S AIには、Vortexモードという360度回転する画が撮れるモードがあります。チルト軸モーターが上方に90度回転し、チルト軸、ロール軸、パン軸のモーターがハンドルの回転に追従します。文字での説明だと少々わかりにくいかもしれませんが、上に向いたスマートフォンを被写体に向けて差し出す感じでSMOOTH 5S AIを持ちながら、ジョイスティックを左右に押してパン軸を回転させます。編集作業では使いどころを選びそうなギミックですが、印象的なシーンに活用できそうです。角度制限がないので、画面酔い防止のためくれぐれも回しすぎにご注意ください。

夕暮れ時から夜にかけて大阪城近辺を散歩してきました。滑らかで安定したパンは、ジンバルの得意とするところ。カメラアプリの手ブレ補正機能を使用することなく、夜でもブレを抑えた滑らかな画が撮れました。よく言われる「ジンバル歩き」を意識すれば、さらに揺れの少ない画にすることができそうです。

POV(視点 パン&チルト&ロールフォロー)モードは、3つのモーターすべてがジンバルのハンドルの動きに追従します。このモードでブランコからの視点で撮ってみました。ジンバルならではの滑らかなPOV映像となります。日没直後くらいの環境光であれば、内蔵のフィルライトだけでもよさそうです。

ZHIYUN SMOOTH 5S AIのスマートフォンホルダー軸とパン・チルト・ロールの3軸には、物理的なロック(固定)機構があって、持ち運びの際などカメラバッグの中でもウニョウニョ暴れることはありません。また、本体(625g)とスマートフォン(重量225g)を合わせて850gという重量は、重いなと思われる数値かもしれません。しかし、スマートフォンをセットした状態はとても重量バランスが良く、2時間程度の撮影の間ずっと持ち続けてみましたが、思いのほか重みをダイレクトに感じることはありませんでした。もちろん、付属のミニ三脚を使えば、持ち続ける必要はありません。このミニ三脚を使って撮影するセルフィーでも、AIトラッキング機能が使えるので、Webカメラとしてもスマートフォンのインカメラが追跡してくれます。


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AIトラッキングによって賢くなったプロ仕様のスマホジンバルで創造力を全開に

スマートフォンで本格的な作品作りがしたいとステップアップを考えた時、最初のジンバル選びは迷うかもしれません。そんな時は、3軸構造で基本性能が高くて大光量のフィルライトを装備、AIトラッキング機能が装備されたZHIYUN SMOOTH 5S AIを選択していただければ間違いないはずです。既にスマートフォン用ジンバルをお持ちの方には、進化したAIトラッキング機能とVortexモードをフル活用していただき、もっともっとクリエイティブな作品制作をお楽しみください。

( 2024.10.30 )

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スマートフォンで本格的な映像制作に最適なプロフェッショナル仕様のジンバルに、AIトラッキングモジュールが付属したCOMBOパッケージ。AIトラッキング機能はセルフィー撮影でも便利です。スマートフォン用ジンバル選びで迷ったらコレ。

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こちらはジンバルに、AIトラッキングモジュール、増設ライト、収納バッグ等が付属したフルセットのPROパッケージ。強力なモバイル照明環境も同時に手に入り、スマートフォンでの本格的な映像制作を手厚くアシストします。

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