Vol.1 からの宿題を受け取った形でお届けする RX1R のレポート Vol.2 です。前回も申し上げたように、RX1 の十分にシャープかつ繊細、そして余裕のある描写から、さらに一枚上をいく写りをみせてくれた本機。センサー以外は共通の機体ということですから、その唯一の特色となる「ローパスレス」のセンサーによってどの程度描写が変わるのか。このカメラへの最大の関心事はそこですよね、皆さん。その比較を、宿題となっていた遠景の木々を写したカットでお見せしつつ、、、朝早く起きて遠出をした甲斐あって、森の温度と湿度を感じるようなカットが多く撮れましたので、緑色が多めのセレクトでVol.2をお届けしたいと思います。

( 写真 : ZⅡ / 文 : Y.Moriki )

葉の上に溜まった露、そこに枝葉と空が入り乱れている様が映り込む。グッと近づいてみて初めて見えてくる小さな世界ですね。手前から奥へ、合焦ポイントを経てなだらかに連なる柔らかいボケに関心しつつ、近接・絞り開放でも有無を言わさぬ解像力を再確認することができました。
そして、すみません、画面を上へと戻って1枚目のカットをご覧ください。さすがに霧の一粒一粒が写っている、なんてことは言いません。ですが、手前から奥に向かってだんだんと濃くなっていく白いグラデーションをこれほどまでに豊かに再現してくれるとは思ってもみませんでした。現場で感じた匂いや湿り気、霧の奥行き感そのままの印象です。変な表現ですが「空気の質感・立体感」が描写されているとでも言いましょうか。

もう1カット、近接・絞り開放で。小さな葉に着いた、たくさんの光輝く水滴。合焦しているところでは、小さな粒まで繊細に捉えています。そこからジワッと、水滴がとろけるようになだらかにボケていく様は見事です。画面隅の光のボケから、口径食が少ない=レンズが大きい、ということが改めて判ります。

少し距離をとってのカット。葉が入り乱れるところでも、一本一本の枝、葉っぱ一枚ずつの重なり具合がとてもよく判りますね。そして遠くの葉も、潰れることなく光に溶け込むまで丁寧に描き切っています。

さて、ここで宿題の提出です。結論から言ってしまえば、ローパスレスの威力を感じ取れる、2機種の違いが判る結果となりました。左が RX1、右が RX1R での撮影です。撮って出しのjpg画像を画面中央付近からクロップ、等倍表示となります。光の違いやアングルの微妙なズレはご容赦を。※トーンの違いがあったので、描写に影響しない程度に少しだけ整えました。
一番手前の木を見ると一目瞭然、ディテールの違いがよく判ります。ですが、もっとマニアックに攻めましょう(笑)。奥の木々の稜線部分や、一本一本の木のエッジの部分をご覧ください。着目している木とその背景にある木との「分離」の仕方に差があるのがお判りになると思います。そしてさらに、木を一本ずつ、ひとかたまりでご覧ください。カメラやレンズの性能、光の加減によっては「緑色の面」のように描写されがちな遠距離の木ですが、そこは RX1 です。かなり繊細に描いてくれています。そしてその描写を見事に上回っているのが RX1R です。この距離ですから葉を一枚ずつなんてことはないのですが、RX1 よりも細かな凹凸が「緑色の面」の中に見て取れます。基本的に描写性能が良いRX1ですから、そんなに差がでないのでは?という予想が編集部内でもあったのですが、しっかりと違いが判りましたね。RX1 のときから、レンズ性能やセンサー、画像処理エンジンなどの全てが高度にマッチングできているからこその、この描写の違いと言えるでしょう。

 

宿題の提出が終わってホッとしたところで、人が居る場所に戻って来ました。先ほどの近接のカットよりは少し距離を置いたところから、もう一度絞り開放で見てみましょう。まぁ、言わずもがな、なのですが。一本ずつしっかりと分離・解像している草。ピントピーク前後のボケは優しくなだらか。そして遠くのボケも乱雑になることなく、柔らかでなおかつその場の状況がソフトに伝わってくる。ホントに奇麗にまとめてくれますよね。周辺落ちが見て取れますが、これがまた良い塩梅に効いていると思いませんか?

採れたての野菜、光を受ける水面、使い込んだ桶。スッと浮かんでくるような描写につい見入ってしまいます。絞り開放ばかりですみません。。。

この容器を持ってみたときの表面の肌触り、丸みや重さ、そんなことまで想像できてしまいますね。もちろん味だって。これもローパスレスの効用?

帽子の立体感の描写が見事ですね。そして、ちょっと派手なこの赤い色も破綻することなくしっかり再現しています。

さらにド派手な色使いに。どの色も飽和してしまうことも無くしっかりとトーンを維持しています。こういったメカニカルなモノの描写も、ローパスレスのカメラが得意とするところですね。

ご覧の通り、ハイコントラストな状況です。元画像をチェックしてみて驚きました。モニタで見ると真っ黒に見える天井付近のシャドウ部に、潰れることなくディテールが残っているのです。飾り格子の向こうの空にもトーンが残っているところがあります。素晴らしいダイナミックレンジの広さですね。RX1 にも増して、1ピクセルずつに余裕がある印象を受けました。

 

カメラのセンサーとしてはローパスフィルター「あり」と「なし」どちらがあるべき姿なのでしょうか。モアレや偽色がでるからローパスフィルターを装備した。解像度が落ちるからローパスフィルターを無くした。どちらも真っ当な理由があるわけです。考えていると「鶏が先か、卵が先か」ではありませんが、無限ループに陥りそうになります。しかし「昨今のトレンド」と一括りにしてしまうのは少々乱暴な言い方ですが、業務用でしか見かけなかった「ローパスレス」のカメラが、この1〜2年で少しずつ我々の手が届く範囲に浸透してきていることは確かです。その理由のひとつとして高密度=高画素のセンサーが生産されるようになったことが挙げられるでしょう。極端な話、今の数十倍、数百倍も高画素なセンサーができれば(レンズの性能のことはひとまず置いといて、ですが)、モアレや偽色を気にしなくてよいレベルまで、被写体を解像できてしまうわけです。そして今はその初期段階にあるのかもしれません。
さて、そんな夢のような話はやめましょう。いかがですか、RX1Rの描写力。しつこいようですが、もともと素性の良かった RX1 の性能からさらに1段階上がった印象ですね。そして RX1 に装着されていた Zeiss のレンズ、Sonnar 2/35 の描写力をより確実に受け止められるようになったのだと感じました。それは2機種の撮り比べをご覧頂いた通りです。専用設計のレンズだからこそ、出せる性能なのだろうと想像はするのですが、このセンサーをα99に搭載して・・・と脱線をして、いらぬ妄想をしたくなる素晴らしい描写力。しかしフランジバックをあまり気にせず設計できる、固定の専用レンズだからこそ、この描写なのでして。妄想の無限ループにハマり始めたので、Vol.2はこの辺でお開きとさせて頂きます(しっかりした締めはVol.3にまかせましょう)。

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なかなかしっかりしたケースです。

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