SONY α6300, SEL1670Z E 16-70mm F4 ZA OSS, 1/160, F4, ISO 100, Photo by NB

SONY α6300 | SHOOTING REPORT

2月に開催されたCP+2016でお披露目となった小型一眼カメラのフラッグシップモデルα6300。有効画素数約2420万画素となる新開発のAPS-Cフォーマットセンサーを積み込み、画像処理エンジンはBIONZ Xを搭載。ISO感度は51200まで拡張可能となっており、既発モデルのα6000(ISO:100-25600)よりもさらに高感度特性がアップしました。そしてなんといっても最大のトピックはAFシステムの進化でしょう。425点の像面位相差AFセンサーと169点のコントラストAFを画面に配置し、0.05秒の高速AFで被写体の動きをつぶさに捉えるとのこと。スペックだけ聞いても、これはもう一眼レフの上位モデルに肉薄するAFパフォーマンスが期待できます。さあいよいよ実機を外へと連れ出し、使い心地や描写などについて確かめてくる機会がきました!と歓ぶのも束の間、東京近郊の空はドンヨリ&パラパラ。とはいえ何としてでも発売日には実写レビューをお届けしなくては!という使命感に駆られるPY編集部カメラマン。悪天候に翻弄されながらも丁寧に撮りためてきた作例カットと共に、使用感などをお伝えできればと思います。

( 写真 : NB / 文 : KIMURAX )

SONY α6300, SELP1650 E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS, 1/80, F7.1, ISO 2000, Photo by NB

高感度でもノイズは少なく階調豊か。

いきなり暗いというか、ほぼ黒ずくめのカットで恐縮なのですが、よーく見てください。暗く落ち込む周辺まで潰れることなくしっかりとタイルパターンを再現しているのがわかります。構図的に被写界深度を稼ぎたかったので絞りをF7.1にした結果、Autoに設定していたISO感度は2000まで上がりましたがこの解像感です。ノイズに関しては同じISO感度でもシチュエーションや、見る人によっても感じ方に差が出てきますが、このような鑑賞サイズであればほとんど気にならないレベルと言っていいでしょう。階調がなめらかに保たれていることもわかりますね。搭載している新開発の「Exmor CMOSセンサー」は裏面照射構造ではないですが、高感度特性に優れていることがわかります。さすがにMAXのISO 51200まで上げるとそれなりにノイズが乗っているのがわかりますが、写真としてその状況を残すことができるということは明らかなアドバンテージですので、安心してどんなシーンにも切り込んでいけます。

SONY α6300, SELP1650 E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS, 1/60, F5.6, ISO 250, Photo by NB

こちらは高感度には振っていないものの、それになりに微妙な明暗差があります。場所によってはノイズが乗ってきてもおかしくないようなカットですが隅々まできっちりと描かれているのがわかりますね。もちろん中心に据えた電気スタンドの塗装された金属の質感や、丸みを帯びた形状まで忠実に表現されています。

SONY α6300, SELP1650 E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS, 1/60, F7.1, ISO 250, Photo by NB

色とりどりのネオンサインですが、各色の微妙な色合いの違いまで見たままに再現しています。率直に、キレイです。

SONY α6300, SELP1650 E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS, 1/80, F6.3, ISO 800, Photo by NB

被写体の動きに、徹底追従するAF。

425点の像面位相差AFセンサー配置していることは冒頭でも触れましたが、これはα6000 の179点から飛躍的にアップ。密度にすると約7.5倍になっています。被写体を捉えるアミの目をさらに細かくして、より獲物を逃しにくくしたとでも申しましょうか(笑)。フォーカス抜けがしにくくなっています。2年前に登場したα6000でもかなりAFの食いつきがよく、ミラーレスカメラもかなりよくなってきたなという印象を持っていたのですか、そこからさらにAF性能が高められたのですから驚きです。こちらのカットは橋の上から水面を撮ったものですが、実はAF性能のスゴさを実感したのがこのカット。揺れ動く水面の光の反射に合わせて、合焦点の緑色の囲みがものすごい速さで移動しまくるのです。カメラマン曰く「顕微鏡で微生物を観察しているよう」。複雑な動きを繰り返す水面ですから頷けます。もし実機を手にされた際には、ぜひ試してみてください。ちなみにこれは、わざと天地を逆さまにしてあります。

SONY α6300, SELP1650 E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS, 1/600, F5.6, ISO 100, Photo by NB

やはり写し止めてしまうとよくわりませんが(笑)、ジェットコースターもすんなり追従していました。

世界最速を謳う0.05秒の高速AF。

テレ端開放での撮影です。つまりピントに関しては一番シビアな状態で、飛んでいる鳥を狙ってみました。CP+2016のソニーブースでも、天井からテグスで吊るした模型の鳥がくるくる回っているところを撮影体験できるコーナーがありましたが、それをリアルな鳥でやってみたわけです。レリーズボタン半押しで一度ロックオンし、あとは被写体がフレームの中に常に入るようにレンズを向けていけば、面白いように緑色の合焦マークが移動していきます。シャッタースピードがあまり稼げていないのと、手持ちでずっと追ったため多少手ぶれもありますがそこはご容赦。鳥が画面からはみ出しそうになっても、ピントは確実に被写体を追っていることがお判りいただけると思います。しっかり被写体を捉えながら、シャッターチャンスを逃さない。感心しきりです。

SONY α6300, SELP1650 E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS, 1/1000, F4.5, ISO 800, Photo by NB

SONY α6300, SEL1670Z E 16-70mm F4 ZA OSS, 1/160, F4, ISO 100, Photo by NB

これだけフラットな光の中でも、なかなか立体感のある仕上がりだと思います。色合いもいい塩梅で、フラッグシップ機らしい頼もしい撮像です。

SONY α6300, SEL1670Z E 16-70mm F4 ZA OSS, 1/500, F4, ISO 160, Photo by NB

さまざまな色が同居している割には、どちらかというと渋めなトーン。でもそんな有りのままの色合いから、錆びたトタンや木の質感までをも容赦なく描き出しています。好条件でないときにこそ、カメラの底力が見え隠れするのかも知れませんね。

SONY α6300, SEL1670Z E 16-70mm F4 ZA OSS, 1/800, F4, ISO 100, Photo by NB

PHOTO YODOBASHI

一眼レフ上位モデルと肩を並べるAF性能に舌を巻く。

先行モデルのα6000とサイズ的には見た目にほぼ変化が無いものの(縦横同寸、奥行き約4mm増)、まず最初に持ったときの手応えがまったく別物に感じました。外装にマグネシウム合金を用いた防塵・防滴に配慮した設計がなされており、重量はボディのみで約80g増。大口径のヘビーなレンズを組み合わせたりすることを考えると、コンパクトなボディサイズながら大変頼りがいのある剛性感です。完成度が高いと感じていたα6000の基本性能を引き継ぎながらも、AFの追従性能の進化は目を見張るものがあったことは、作例カットのところでお話しさせていただきましたので、おわかりいただけたのではないでしょうか。これはもう一眼レフの上位モデルに肉薄するAF性能です。ミラーレスカメラは動きに弱い、なんていう黎明期の話はどこ吹く風という勢いすら感じさせる進化。また被写体を狙いすます0.39型の電子ファインダーは約236万ドットに(α6000:144万ドット)。高精細になったことで、AF撮影時の気持ちよさをさらに盛り上げてくれていることも見逃せません。撮りたいと思った瞬間を逃さないように、撮り手の気持ちにしっかりとシンクロするα6300。こんな頼もしい相棒がいれば、ますます写真の世界にのめり込めるというものです。もちろんハイアマチュアのサブ機としても活躍してくれるはず。こんなコンパクトなカメラで、ここまで追えるんだという驚きと共に、なかなか手放せなくなる一台になってしまうのでは?という予感すらします。ぜひ一度手にしてみてください。

( 2016.03.13 )




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