FUJIFILM X-M1 外観プレビュー

レンズ交換式のカメラにX20と変わらぬ軽快感を

富士フイルムならではのプレミアム感高いカメラをリリースしてきたXシリーズに新しくX-M1が加わります。Xシリーズにはレンズ固定式と交換式の2つのラインがあり、レンズ交換式ではX-Pro1X-E1と高級機寄りにシフトしていました。今回登場した X-M1では、レンズ固定式のX20とほぼ同じサイズと大幅にダウンサイジング。軽量なボディとシンプルな操作性を手に入れ、ラインナップの幅が大きく広がった印象です。レンズ交換式Xシリーズの大きさや価格から、なかなか手を出しにくく感じていた方にも朗報ですよね。シルバーのボディを手にした編集部の女性陣からもかわいいとの声が聞こえてきました。

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切れ味ある描写が自慢のX-Trans CMOSはそのままに、マウントの座金がとても大きく感じるほど本体が小さくなりました。ボディ前面の右側にあったフォーカススイッチがなくなり、よりすっきりとした印象に。Xシリーズのクラシカルな雰囲気を感じさせる落ち着いたデザインも健在です。こういうカメラだとケースやストラップにもこだわってみたくなりますよね。

X-M1では上位モデルにあったファインダーが省略された一方で背面の液晶モニターは上下に約90度可動するバリアングルタイプとなり、ハイアングルやローアングルなどこれまでは難しかった撮影スタイルにも対応します。液晶モニター左側にあったボタンは右側のボタンへと集約され、小型化を進めながらも大きな液晶モニターは健在です。


(写真は発売前製品のカメラのため、実際の商品と異なる場合があります)

軍艦部の大きな2つのダイヤルなどXシリーズでおなじみのアナログ感あるレイアウトはそのままに、シャッター速度ダイヤルは撮影モードダイヤルへ、露出補正ダイヤルは様々な設定をコントロールするダイヤルへと役割を変えています。そのモードダイヤルにはピクチャースタイルも並び、とっさのシャッターチャンスにもしっかり対応しています。右手親指のところにあったコマンドレバーは角度を変え、プッシュ対応のダイヤルへと進化しました。女性の方でも扱いやすいコンパクトなボディサイズ。しかし男性の手でも窮屈さを感じさせないのはさすがです。

全体的によりシンプルな操作性となったX-M1ですが、このカメラに合わせた新しい使い方も提案しています。まず、背面のボタンに独立した動画ボタンが配置されました。そしてシャッターボタン横のFnボタンには、再生時にWiFi機能を呼び出す機能が割り当てられ、撮影したデータをワンプッシュでスマートフォンへ転送することができるようになっています。

ズーム比3倍の標準ズームレンズもX-M1と同時に登場しました。このXC16-50mm F3.54-5.6では、XF名ではなくXCという新しい名称が与えられ、絞りはボディ側からコントロールするスタイルになりました。安心の手ブレ補正付きながらも、フィルター径は58mmとボディ同様にコンパクトかつ軽量。ズームリングは幅広で操作しやすく配慮され、少し細めのフォーカスリングが一緒に並びます。レンズ単体の重量は193g、X-M1と合わせてもわずか519g(ともに実測値)。構えたときに軽すぎず、持ち歩くときに重さが気にならない、ちょうどよいバランスです。

エントリーユーザーだけに楽しませてはもったいないカメラです

最初にこのX-M1を手にしたときは、X-Pro1やX-E1を使うユーザーとは対象が異なるエントリーユーザーに向けられたカメラかなと思いました。もちろんそれは間違っていません。しかし、しばらく触っているとX-E1ユーザーの筆者にはX-M1が持つシンプルでコンパクトな出で立ちがちょっと羨ましくなりました。気張らずカメラを持ち歩きたい時やサブカメラが欲しいときなどにX-M1なら大いに活躍してくれそうです。そうした既存モデルのユーザーにも嬉しい機能が搭載されています。ピーキング機能のあるMFアシストに加え、X-Pro1やX-E1では純正Mマウントアダプターを装着したときにだけ表示されたマウントアダプター設定が内装されています。メニューのインターフェイスはこれまで同様わかりやすく構成され、ISO AUTOの設定で階層が設けられるなどわずかながらも洗練されています。

ダイヤルなどに割り当てられた機能などはこのカメラが使われるユーザー層やシーンに最適化されていますが、スイッチの配置、塗装や金属製ダイヤルの高い質感と造りのよさ、快適な操作性など変えないことも大切にしています。既にXシリーズをお持ちの方が手にしても違和感なく使える心配り。そのあたりにフジのカメラに対する生真面目さのようなものが伝わってくるカメラです。

当初はブラックとシルバーのカラーが発売され、後にシルバーをベースにXF1のようにレザー調の部分がブラウンになったカラーも追加発売される予定です。後日お届けする実写レポートをお楽しみに。

また今回の発表では、X-M1とXC16-50mm F3.5-5.6 OISに加え、レンズのロードマップにあったパンケーキレンズのXF27mm F2.8も発表となりました。実測79gの重量にわずか指1本分の全長と非常にコンパクト。そのサイズゆえにこちらのレンズも絞りリングは省略されましたが、X-M1に付けたときの軽快感はどんな時にも連れ出してあげたくるほどです。35mm換算で40.5mm相当となる画角は、これまでに存在したパンケーキレンズにも近くスナップには最適。発売が楽しみなレンズです。(なお、今回ご紹介した新しい2本のレンズをX-Pro1・X-E1でお使いいただく場合は、カメラ本体のファームウェアのアップグレードが必要になるとのことです。)




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まさにミニマムなレンズ交換式X。満を持して登場です。

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標準ズームレンズとのキットはこちら。シルバーです。

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はじめての方ならダブルレンズキットがおすすめ。究極の軽快さはこのパンケーキレンズによって得られます。

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ブラックボディはこちら。既存のXユーザなら、こちらがいいかもしれませんね。

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ブラックのズームレンズキット。レンズもご一緒にどうぞ。

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ブラックのダブルレンズキットです。シックに決めるならこちらです。

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新登場のブラウン。これは・・・そそります。

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ブラウンボディにシルバーレンズ。似合いますねえ。

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せっかくならダブルレンズでスタートしましょう。オシャレです。

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レザーケースもご用意しています。いかがでしょうか。

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ハンドグリップでホールディングを向上。お好みでどうぞ。

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リモートレリーズもあります。こういったアクセサリをきちんと用意してくれるのはうれしいですね。

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レンズだけでもいかがでしょうか。パンケーキのブラックです。

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こちらはシルバーのパンケーキ。X-E1をお持ちの方にもいいですね。

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新発売の標準ズーム。ブラックです。

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こちらはシルバー。いかがでしょうか。

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