Carl Zeiss Touit 1.8/32

[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率  
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ

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標準画角で使える憧れの大口径単焦点が登場しました。NEXシリーズのボディにぴったりのモダンなデザインで、常用レンズとして大活躍してくれそうです。NEX-5Nのこなれた基本性能をきちんと活かせるレンズの描写は、液晶ファインダーで被写体を眺める時点から明白。プラナーの眼を通じて、一皮向けた世界が広がります。フォーカスがややもたつく場面もありましたが、近接から遠景までこなせ、絞りの選択肢も豊富。幅広く、ひとつ次元の高い表現を手にすることができます。EVFのついたNEX-7や6で使っても気持ちがよさそうですね。こういったレンズが撮ることを楽しくし、撮り手を外に連れ出してくれるのです。

( Photography : Z II & M.Ishizuka / Text : M.Ishizuka )

• たまたま出会った神式の結婚式にて。観光客がワオ！と叫んで撮っていましたが、日本人でもときめいてしまう瞬間です。やわらかで自然なボケがいい具合ですね。
• 開放からきっちりシャープな写りですが、それでいて硬くない。いいでしょう？ これがプラナーです。
• 少し絞れば、目の醒めるようなキレ味。光がぎらつく場面でしたが、トーン豊かにしっかり描いてくれました。
• 開放・近接の描写やボケ具合を確かめたくて一枚。ボケ具合もファインダーで確かめられるのだから、ミラーレスというのは新しい面白さがありますね。
• 暑い日でした。水の透明度がよく伝わってきます。ポジフィルムで撮っているような気持ちになるヌケの良さとコントラストですね。
• ショーウィンドウやガラス越しの風景は、色々なものを見せてくれます。プラナーに期待するものを、十分応えてくれる一枚です。
• これだけ寄れるので、マクロ撮影も面白いですね。フォークのエッジ、ナプキンの質感。すごくいいですよね。
• 開放のやわらかな描写が絵画のような雰囲気のある画にしてくれました。これだけ寄ると、被写界深度は薄くてなかなかシビアです。
• 開放から十分にシャープですが、少し絞るとキリリとした端正な写りです。歪曲も気になるレベルではありません。
• 降りだした雨に濡れるフロントウィンドウ。反射する光を一粒残らず描きだす解像力はお見事。ペイントや金属の質感も良く伝わります。これで開放の写りですよ。