PHOTO YODOBASHI
ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン
smc PENTAX-FA645 MACRO 120mmF4
[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ
最短撮影距離0.395mで等倍撮影ができるマクロレンズです。マクロ撮影は35mm判のカメラで、とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、中判フォーマットならではの大きなボケを生かしたマクロ撮影もなかなかの魅力を秘めています。確かに、カメラ本体の大きさなどからくる取り回しの苦労はあるものの、マクロ撮影時のとろけるようなボケは35mm判では味わえない世界と言えます。適度にワーキングディスタンスがとれるので、フィールドで使ってみると案外使い安いことに驚かれることでしょう。さらには、少し絞り込んで使えばマクロレンズらしいキレ味鋭い緻密な画を生み出してくれるので、一般撮影時でも大変重宝する一本です。
( Photography : T.Nakanishi & M.Ito / Text : T.Nakanishi )
しんしんと雪の降る日の撮影です。絞りは開放。ピントピークのシャープさには目を見張ります。降る雪のボケも美しいですね。
こちらは、雪を前ボケにして描いてみました。空気感を感じる味のある描写ですね。マクロ撮影以外にも楽しいレンズです。
少し絞り込んで撮影しています。繊維の一本一本までしっかり描いています。1段ほど絞って撮るのも好印象ですね。
繊細な光をしっかり捉えてくれる印象です。ハイコントラストな条件ではありますが、光のピークをうまく表現しています。
冬の光が差し込む室内にて。やわらかな光にしっかりと反応してくれるレンズと言えます。
フラットな光の時こそレンズの懐の深さが現れるのではないでしょうか。苔むした木目の細かい部分のキレはマクロレンズならでは。
緻密な被写体を撮らせたらマクロレンズの右に出るレンズはありませんね。
最後に大きな風景を。凍える冬の凛とした空気感が伝わるでしょうか。
645Dでクローズアップ撮影。ワクワクしますよね。豊かな表現力を活かしたカットを狙ってみましょう。