PHOTO YODOBASHI
ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン
smc PENTAX-DA★16-50mmF2.8ED AL [IF] SDM
[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ
昨今、カメラ性能の向上で高感度ノイズも気にならなくなり、またレンズ側の手ブレ補正機能が充実してきたこともあって、開放F値の暗いレンズでも選択肢のひとつとして「アリ」になってきました。確かにそういったレンズでも、多くのシチュエーションでの撮影は可能になった訳ですが、やはり明るいレンズというのは別次元の良さを秘めているものです。ボケの美しさの表現から、絞り込んだキレのある表現まで、今後もレンズ選択の最有力候補となることは間違いないでしょう。さて本レンズです。太陽を入れこんだ条件から、ギリギリの逆光まで試してみましたが、何れも破綻の無いキレのある描写で、トーン再現も立派にこなしてくれました。F2.8のレンズにしてはコンパクトな大きさも好印象ですね。
( Photography & Text : T.Nakanishi )
木漏れ日とはいえ、太陽を入れこんだ厳しい条件での撮影です。透過光で浮かび上がった葉の葉脈までしっかり描いています。キレのあるレンズでないと、ここまでの描写はなかなかできないものです。
霧が朝日に照らされ、白く輝いていました。手前の作物のシャープな表現と白い霧のトーン再現の両方を見事に描ききっています。
山の部分はRAW現像時に多少シャドーを上げていますが、空のトーンから紅葉の色彩まで描いてくれていたことに驚きました。多少のゴーストなどは出ていますが、太陽が画角に入っているとは思えないキレです。
標準域をカバーするF2.8通しのスターレンズ。これ1本あれば大抵の場面で困ることはないでしょう。本気になってきた方に、ぜひ。
プロテクターは薄枠がいいですね。こういったレンズには必携です。