PHOTO YODOBASHI
ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン
PENTAX-DA 35mmF2.8 Macro Limited
[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ
PENTAXのLimitedシリーズといえば、MTFや収差補正などの技術的な事よりも、レンズの味という部分にフォーカスして作られているのは皆さんご存知ですよね。曖昧な表現に聞こえるかもしれませんが、数値的には語れない「何か」に取り憑かれ、誰がなんと言っても好き、というレンズはあるものです。このサイトをご覧の皆さんには、きっと心当たりがあると思います。そんなLimitedシリーズのマクロレンズです。マクロレンズは切れ味抜群な反面、シャープすぎてボケが今イチ、というマクロレンズの印象をお持ちの方には是非使っていただきたいレンズです。このボケの滑らかさこそが、このレンズの「味」ではないでしょうか。35mm判換算で53.5mm相当の画角ですから、スナップ撮影でも「味」のある描写が楽しめそうです。
( Photography : A.Inden / Text : T.Nakanishi )
ピントピークの切れ味の鋭さはまさにマクロレンズ。そこから滑らかに繋がっていくボケの美しさがいいですね。このあたりに拘って設計されているのがよくわかります。まずは開放で撮る事をオススメします。
こちらも開放での撮影。平面的な被写体でも、ピントのあっている場所とそうでない場所との差がよくわかります。シャープすぎない描写が絶妙な味付けなのでしょう。
少し絞ってみると、途端にシャープになります。このあたりはマクロレンズそのものといえるでしょう。スナップ撮影に是非とも連れ出してほしいレンズです。
寄って良し、引いて良し。単焦点レンズの世界に踏み込むなら、こんなレンズがおすすめです。お散歩写真からテーブルフォトまで、日常を写しとる目になってくれることでしょう。
被写体に近寄りたくなるマクロレンズは、うっかりぶつけてしまうこともしばしば。傷つける前にプロテクターを用意しておきましょう。