PHOTO YODOBASHI
ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン
TAMRON AF18-200mm F/3.5-6.3 XR Di II LD Aspherical [IF] MACRO A14
[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ
18-200mmをカバーするAPS-C用ズームレンズ。言わずと知れた高倍率にして小型・軽量は、タムロンの得意とするところ。そこらへんに注力しているためか、さすがにカリカリの撮像は望めないものの、これ1本で室内や風景を広く捉える事もできれば、ずっと遠くの景色を手元に引き寄せる様な撮り方もできるのですからなかなかのもの。入手しやすい実売価格からすれば、それ以上の価値を十分に感じられる描写を見せてくれます。テレ側はF6.3と少々暗いものの、フルサイズ換算で300mm相当あたりになるのですから、細かいところを云々しなければ大変実用的。デジタル一眼の入門者や、気軽に出かけたい時などに重宝することでしょう。
( Photography : T.Yuzawa / Text : KIMURAX )
遠景をテレ端にて。高倍率ズームながら、ビルのタイルの描き込みもまずまずといったところではないでしょうか。
ハイライト部分は白飛びしていますが、カラカラに乾いた空気を感じさせる撮像です。
最短撮影距離はズーム全域で45cm。テレ端の浅い被写界深度で、花びらより1cmほど凸となっているしべを捉えました。まるで小さなユリの花が密集したよう。花の中にさらにたくさんの花が咲いているみたいです。背景を見ると、距離によっては二線ボケになることもあるようですが、総じて柔らかなボケ味といっていいでしょう。
足で蹴散らされたクリーミーな泡や、女の子の舞う髪の毛から躍動感が伝わってきます。露出を1段上げていますが、シャドー部もよく粘って解像しています。こういった瞬間に素早くアクセスできる機動性は、本レンズの得意とするところでしょう。
高倍率ズームもよく写る時代になりました。このプライスでこのスペックですから、驚きですよね。
つけておくと安心のプロテクター。レンズと併せていかがでしょうか。