LEICA M-A / 変わる必要のないマスターピース。M型フイルムライカの新製品
この時代に機械式フイルムカメラを出してくれるというのは、写真好きにはたまらないニュースですね。LEICA M-Aは露出計を取り除いた、この上なくシンプルな35mm判フイルムカメラです。LEICA MPがベースになっていますが、バッテリーケースの蓋がない分、スマートな顔つきになりました。完全にメカニカルなカメラですから、肝心なときにシャッターが切れないなんていうことはありません。もちろん絞りもシャッタースピードも自分で選択して撮影する必要がありますが、慣れてくると露出勘も身に付き、デジタルよりもスピーディな撮影ができるようになるものです。「今の時代に売れるのかな?」なんて要らぬ心配をしてしまいたくなりますが、こういう製品を作ってくれるメーカーだからこそ、新品で手に入れることで応援したくなるものです。
ライカらしい軍艦部はMP譲り。M型ライカの中では比較的シャープなフォルムだと思います。WETZLARの文字は、MPにはありませんでした。巻き上げやシャッターのフィールも試してみましたが、まさにMPのような感触でした。
デジタルライカのボディ(M−P)と比べると、やはりフイルムライカはスマートです。手にして構えるだけで「ああこれだ」と腑に落ちる形状なんですよね。M3が生まれてから60年、基本形状が変わっていないことを考えると、ライカの歴史の深さをしみじみと感じてしまいます。
LEICA MPの貼り革はシャークスキン風でしたが、M-Aはクラシックなパターン。程度の良いオールドライカを探すのは大変ですから、いっそ新品のフイルムライカというのも良いでしょう。これでこれから生まれるお子さまに、バースイヤーライカを用意できるというものです。
Leica M-A SPEC
型式 | Leica M-A (Typ 127) レンジファインダー式35mmフィルムカメラ 機械制御式シャッター搭載 | ||
レンズマウント | ライカMバヨネットマウント方式 | ||
露出制御 | 外部露出計の数値またはユーザの判断によりシャッタースピードと絞りをマニュアル設定 | ||
フラッシュ制御 | ホットシュー:中央接点を装備 / 発光タイミング:先幕シンクロ / 接続したフラッシュユニットによる自動釣行またはガイドナンバー計算と絞り値のマニュアル設定 | ||
ファインダー | 0.72倍 / 大型ブライトフレームファインダー / パララックス自動補正付き | ||
ブライトフレーム | 28 / 90 mm, 35 / 135 mm, 50 / 75 mm (フレームセレクターあり) | ||
シャッタースピード | 1秒 〜 1/1000秒, バルブ | ||
大きさ | およそ 幅138mm × 奥行38mm × 高さ77mm | ||
重さ | およそ 578 g |
( 2014.09.17 )