Nikkor-H AUTO 50mm F2 + Mount Adapter FTZ + Z 6
あの「Nikon F」が登場したのは昭和34年。その時の標準レンズは「Nikkor-S Auto 5cm F2」でしたが、その5年後にこちらの「Nikkor-H AUTO 50mm F2」が登場しました。オーソドックスな4群6枚のガウスタイプということで、ボケもご覧のとおりですが、コンピューターで設計した最新型レンズと優劣を比較してもそれほど意味はありません。むしろストンとボケる優等生がひしめく今こそ、こういうクラシックな画作りが目にとまるというもの。最新型に加えて、この手のレンズも一本は持っておくと写真の楽しみがグンと広がります。現行モデルではDfあたりがルックス的にもマッチしますが、ピント合わせはZのほうが格段にやりやすいので、出番が増えました。何度でも言いますがZはファインダーも極上でありまして、目を凝らさなくてもはっきりとピントの山が見えるので、目が疲れないのです。まさにレンズ転がしのための永久機関と言えるでしょう。（TAK）
( 2019.04.03 )
