PHOTO YODOBASHI

aus JENA T(Tessar) 2.8/50 + KIPON M42-NIK Z + Z 7

M42沼からもう一本。Tessar 2.8/50は当時からよく写るレンズとして、とてもたくさんの人に親しまれてきたレンズです。周辺まで均一な画質が得られるため使い勝手がよく、性能があるからこそ振り回して遊ぶことを厭わない、フットワークの軽いレンズです。「eagle eye」というコピーでも有名ですが、ドイツやスペインなどでは、視力や観察眼に優れている人のことを慣用句で「eagle eye」と表現したりするようです。そこに由来しているのかは定かではありませんが。

よく写ると言われるレンズに付きまとう「ボケが硬い」というイメージですが、テッサーはピント面からアウトフォーカスにかけて、急激にボケるのでなく、なだらかな曲線を描くように滲んでいきます。むしろ自然な描写です。3群4枚というシンプルな構成で色再現性もニュートラル。最新のZ 7にマウントさせても、ご覧いただいた通り、この描写力です。設計の古さを感じません。また撮影最短距離が35cmほどですので、被写体にグッと寄っての撮影も可能です。コンパクトですし、とても使いでのある50mmレンズですから、いつも鞄にしのばせておきたくなりますね。(TA)

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( 2019.03.20 )

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M42マウント用レンズを、Nikon Zボディに取り付けるマウントアダプター