Rollei Sonnar 40mm f/2.8 HFT + SHOTEN LM-NZ + Z 6
Rolleiのカメラは「Rolleiflex」だけではありません。もう一つ、「Rollei 35」という大変コンパクトなカメラシリーズがありました。その中の高級モデルには「Sonnar 40mm F2.8」という高性能レンズが搭載されていたのですが、このレンズはその光学系を引き継ぎ、新たに独自の「HFT」コーティングを施し、さらなる描写性能の向上を図ったものです。
発売は2002年。まだフィルムカメラも元気だった頃、「Rollei 35 RF」というMマウントを搭載したレンジファインダーカメラが登場。本レンズはその標準レンズ的な存在でした。生産期間はそんなに長くはなかったと記憶していますが、中古の値段も中々のものでございまして、見つけた時はご縁は大切になさったほうが良いかと存じます。
なにせ「ゾナー」です。解像力、コントラストがすごいんですよ。非対称型のレンズ構成ですから糸巻き型の収差は致し方ないところですが、そんなことなど「クソくらえ」と言わんばかりの切れ味です。特にカニさんのショットがカニ以上にカニ。存在感が尋常ではなく茹でられた怨念すら感じられそうです。Zの絵作りは良い意味でポジっぽくもあると思うのですが、これも効いているのでしょうか。抜群の相性だと感じました。（TAK）
( 2019.02.27 )
