Carl Zeiss Planar T* 100mm F3.5 + Mount Adapter FTZ + KIPON HAS-NIK + Z 7
オールドレンズを使っていくと、レンズ枚数が少ない方が写りが素直で良いという気がしてきます。危険ですね。かなりオールドレンズ病が進んできているのでしょうか。
素直な描写がいいなと思っていた「Carl Zeiss Planar T* 100mm F3.5」のレンズは5枚。Planarとして一番少ない枚数ではと思い他のレンズの枚数を調べてみると、あるもんですね、Rolleiflex 2.8F/3.5FのPlanarがそうなんです。レンズ構成は違うので比較しても意味がないことはわかっているのですが、好きなレンズと枚数が同じというだけで上がりますね気分が。
Planarは「平らな」を表す形容詞。画像の隅々まで湾曲が少なく、均一な解像度を持つという意味で名付けられました。特にこのレンズはHasselblad用Cレンズの Planarで一番平面性と解像度が高いと言われ、通称「山岳プラナー」と呼ばれています。描写は適正露出では癖のない写りですが、アンダーに振っていくと厚みのある独特の世界観になっていきます。ボケは前ボケが柔らかく、後ろボケは少し芯が残ったように感じます。均一な描写で評価が高いレンズですが、この特徴(癖)をうまく使って作品撮りをしてみると面白いと思います。（A.Inden）
( 2019.02.27 )
