PHOTO YODOBASHI

Canon LENS FD28mm F3.5 S.C. + KIPON FD-N/Z + Z 7

「修学旅行で阿蘇山の火口を一枚に収めるには超広角」と思い、親に無理を言って買ってもらった広角レンズ。当時標準しか使ったことがなかったので、広く写るというよりパースの付き具合が新鮮で、ほとんどカメラに付けっ放しだったこにとを思い出します。スナップ撮影は28mmを好んで使うことが多いのは、この辺りが原点になっているのでしょうね。「Canon LENS FD28mm F3.5 S.C.」は1973年発売、FLマウントからFDマウントに変わったのが1971年ですからかなり早い時期にラインナップされたことがわかります。1975年にF2.8、F2がラインナップに加わり、1979年にワンタッチ着脱式のNew FDマウントになった時点で、F3.5だけ新しいマウントに変更されることなくその使命を終えました。

現在のEFマウントに変わるまで、どこに行くのも一緒だったこのレンズ。オーストラリアのノーザンテリトリーを四駆で旅した時にはあまりの振動で中のレンズエレメントが抜け落ち、その場でアーミーナイフで応急処置したことを思い出します。久々に使ってみて、色の濁り具合、周辺光量の落ち具合が絶妙でカッコいいレンズだったんだなと改めて思いました。最後のモノクロはフィルム時代によく使っていた技法をデジタルで再現してみたものです(PY撮影ノート No.19を参照)。マウントアダプター一枚でタイムスリップできるなんて、面白い時代になったものです。(A.Inden)

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( 2019.02.13 )

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キヤノンFDマウントを、Nikon Zボディに取り付けるマウントアダプター