PHOTO YODOBASHI

Canon FL50mm F3.5 MACRO + KIPON FD-N/Z + Z 7

1964に発売されたFLレンズは、1971年にCanon F-1と同時に発売されたFDレンズに変わるまで33本が作られました。FLとFDの一番の違いは、開放F値伝達用信号ピンがあるかないかです。当時主流になってきたTTL測光に対応するためFLは絞り込み測光(絞りを絞った状態で露出を測る)でしたが、FDはピンを付けることで開放測光が可能になりました。描写には関係ない話ですが、マウントアダプターを使う時このピンがあるかないかが重要で、FLはピンを気にすること無く簡単に取り付けることができます。1965年に発売されたMACRO Canon LENS FL50mmF3.5は3群4枚のレンズ構成。構成枚数がシンプルな方が内面反射が少なく画質低下が少ない(今はコーティング技術が発達しているので一概には言えませんが)と言われていることが納得の写りですね。(恥ずかしい話ですが、安いと思って買ったのはいいのですが、使うチャンスがなく初めて使用しました)コントラストは低めですが、ぬるっとした階調と渋い発色が独特の世界観を作り出しています。いままでこの写りを知らずにいたなんて人生の損失です...Z 7に感謝。(A.Inden)

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( 2019.01.16 )

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キヤノンFDマウント用レンズを、Nikon Zボディに取り付けるマウントアダプター