Panasonic LUMIX DMC-CM1 / これまでにない本気カメラ搭載のスマートフォン

クラウドやソーシャルメディアへのアップロードなど、デジカメで撮影したデータを即インターネット上へ送信するというニーズは日を追うごとに高まっています。誰もがカメラ機能を持ったモノを常に持ち歩くという時代がやってきたのも、携帯電話にカメラが内蔵されたからこそ。現在流通しているスマートフォンをはじめとした携帯電話にはほぼすべてカメラ機能が実装されています。しかし一方で、携帯電話のカメラ機能では物足りず、デジカメを常に持ち歩くという方も少なくないのが現実です。実は筆者もそのひとり。これまでにも、そういったニーズを汲むべくカメラ機能を高めたスマートフォンがいくつか生まれてきましたが、今回登場したLUMIX CM1はその本気度が最も高いのではないかと思います。カメラ付きスマートフォンではなく、スマートフォン機能付きカメラと言ってしまえる本気度です。

デジタルカメラのセンサーが大型化するのに合わせ、スマートフォンに内蔵されるセンサーもコンパクトデジカメと変わらない1/2.3インチというものも生まれてきていますが、LUMIX CM1ではそれを大きく飛び越え、2000万画素の1インチCOMSセンサーを搭載。これは吐き出す画の厚みや深みだけではなく、ボケや高感度撮影にも期待できるサイズですよね。

こちらはレンズユニット。レンズの銘板は「10.2mm F2.8」となっていましたから、35mmフルサイズ換算で約28mm相当の画角になると思われます。これまでに発売された1インチセンサー向けのレンズの大きさに比べると、単焦点広角レンズとはいえ、レンズユニットの小ささが際立ちます。写りも気になるところです。

撮影時のUIは、スマートフォンのカメラ機能のようにユーザーフレンドリーなもののようです。顔認識AFも搭載。動作もキビキビしていました。

OSはAndroidそのもの、UIもお馴染みのものですから、すぐにでも使いこなせるでしょう。ボディは大判センサーのデジタルカメラを搭載していることから、薄型化が著しい昨今のスマートフォンに比べるとやや厚みもありますが、スマートフォンとして不自由ないサイズに収まっています。また、カメラとしてみればとても薄く、かつ大きな液晶モニタを備えているわけですから、携帯性は非常に高いですよね。外装の金属部分のヘアラインは美しく、貼り革にも質感があり、高級なスマートフォンといった風合いです。ドイツでは11月にも発売されるということで、ご覧の通りいつでも発売できるレベルの仕上がりでした。




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( 2014.09.19 )