会場で気になった商品・サービス (4) / ゼニット・中一光学・AGFA・knog・GoPro

さて、今回はチクっと刺さったブース・商品をお届けしたいと思います。まずレンズマニアには知れた存在、知らない人はまったくご存じではないだろうという「ゼニット」がトップバッターです。ゼニット(またはゼニート)はロシアの光学機器メーカーで、旧ソ連時代から数多くのカメラやレンズをリリースしてきたメーカーです。日本ではあまり馴染みがありませんが、それは日本のメーカーがあまりに強かったから。ゼニットの一眼レフは生産台数で世界記録を持つようなものもあり、日本のカメラが届きにくいところで、かなりの存在感を誇ったのです。・・・というわけでブースにちょっとお邪魔してみました。※ちなみにZenitとは天頂や絶頂、そんな意味の言葉だそうです。ロケットから銀行、鉄道駅、スポーツクラブ、ありとあらゆるものの名前に付けられているのです。

ニコンの一眼レフにマウントされたMFレンズです。85mm F1.5ですね。写してみないことにはわかりませんが、ファインダーを覗いたところ、なかなかのレンズでした。そもそもロシアのレンズはかなり優秀なのです。起源を辿ると他社のコピーだったりすることもあるのですが、単にコピーではなく「本家より写るんじゃないか?」ということもあったり。総じて優秀なレンズが多いという印象です。

こちらは16mm F2.8、M42マウントでしょうか。うーん使ってみたい。あまり裏切られることは無くて、かなり安価なこともあって「おお!」と描写に驚くことが多いのですね。しかし展示方法がスパライルチューブの先にタイラップ(結束バンド)というのが素晴らしい(笑)

ロゴマークはプリズム内でリフレクトする光をイメージしたものだそうです。なんとなく和風なロゴに見えるから面白い。

こちらは初めて見ました。マウントの形状を見る限りPLマウントでしょうから、シネ用レンズですね。下段にディスプレイされているのは、ある種一世を風靡した、パノラマカメラ「HORIZON」です。レンズがスイングし、フィルム面は湾曲しています。つまりレンズ・スイングでパノラマ撮影を行うという可愛らしくもあり、面白いカメラなのです。




35mmフルサイズで、F0.95 ! - 中一光学 -

APS-C用に続き、35mmフルサイズ対応で50mm F0.95という、とんでもないスペックのレンズを投入してきた中一光学。同スペックのレンズは、あのライカ・ノクティルックスぐらいなものです。その他APS-C用のレンズでもF0.95を達成。フォトヨドバシでもいずれレビューをお届けできるかと思いますので、ぜひお楽しみに。

アヴァンギャルドな「F0.95」というPR(笑)「開放絞り値」というのは、世界を区分けるラインだろうと思うのです。つまり描きたい世界のチョイスでもあります。開放F0.95のレンズでも絞ればF1.4、F5.6となりますが、F0.95でしか撮れない世界が間違いなくあります。大口径の魅力はつまりそこだと思うのですが、手の届く価格帯でこのスペックは覗いてみる価値大ありでしょう。ボケというのは人間の目では無い世界です。単純に大きなボケが写れば面白いわけですよね。それで遊ぶというのは至極まっとうな楽しみ方の1つだと思います。理屈抜きで楽しいですもんね。

ソニーα7sにマウントされていました。ファインダーを覗き込んでみると、少しクセのあるボケ味ですが、ピント部分は思いの外シャープで、描写特性は価格から考えれば信じがたいものでした。持った感じは、ライカのノクティルックスとほぼ変わらない重量感です。ガラスがびっしり詰まってる印象。最短も50cmあたりまで寄れるため、面白いレンズですね。ただ、EVFとピントピーキングにお世話にならないとピント合わせは至難の業でしょう。ともかく薄いです!

 

名前を見つけてほっとした「AGFA」

AGFA(アグファ)がまだフィルムを供給しているのをご存じですか? しかしなぜ東芝のブースと同居しているのだろうとスタッフに聞いてみました。どうやら現在AGFAブランドは東芝傘下にある模様です。フィルムからデジタルに写真の世界も主軸を移してく過程の中で、自動車業界並みに枠組みがいろいろ変化している模様です。AGFAはかつてカメラも作っていましたし、独特な描写の「ウルトラ」やモノクロームポジフィルムという変わり種「スカーラ」といったフィルムで名を馳せていました。

カラーフィルムは現在日本で、モノクロはヨーロッパで生産されている模様です。

なんと、AGFAブランドのSDカードやCFカードが。中身は東芝製だと思います。編集部スタッフがこれを知り「AGFAのSD欲しいなあ」と言ってましたが、写真好きにとって、AGFAとはやはり未だに響くブランドなんだなあと身内で実感する次第でした。

 

knog??

knogというブランドを皆さんご存じでしょうか。「ロードバイク」「クロスバイク」「シクロクロス」「MTB」などの自転車はヘッドライトも、テールライト(リフレクター)も買った時点では装備されていません。用途と好みに応じて自分で取り付けるわけですが、knogとはこんな自転車の世界で有名なLEDランプで有名なブランドです。しかし、なぜknogがフォトキナなんてところにブース出店しているんだろう・・・覗いてみると、なるほどな使い道でした。

そう、ソニーのアクションカムやGoPro等の補助ライトです。しかしカメラの世界に進出していたのですね。自転車用にはこんな大きなライトレンズはついていませんから、かなりの光量を誇るのだろうと思います。※自転車用のレンズライトはもっと小さく、それでも結構な光量です! 撮影用のライトというだけではなく、ヘッドマウントの上、夜道を照らすライトといった使い道がメインなのでしょう。

スマートフォンの写真・ビデオ撮影用の補助ライトなんかもあったりします。これはかなり明るいのではないかと思われます。

こちらはおそらく外部バッテリーを備えたカバーケースですが、それにLEDライトを仕込んだものと思われます。

 

まったくブースに近づけなかった「GoPro」

これまで撮ることが難しかったシーンを、映像に収めることを可能にした「GoPro」。すっかり市民権を得て、ブースは常に人で一杯! プレゼンテーションが終始行われていて、まったくブースに近づけませんでした。取材に行ってるのに製品写真の撮影を諦めざるを得ないほどで、とにかく人・人・人。プレゼンテーションの最中は何かアイドルでも居るのか!?といった盛り上がりっぷりなのです。というわけで、申し訳ございません・・・製品写真がありません(苦笑)GoPro製品はこちらからご覧ください。スチル一本槍の編集部員が凝り固まった頭で体当たりレビューも行っています。ぜひ併せてご覧ください

ホーム その他 アクセサリー・サービス

( 2014.09.25 )