Hasselbladブース概況 / プロをも憧れる最高級の中判デジタルシステム

大盛況のハッセルブラッドブース。VシステムにHシステムにと現在も多くのプロに使われているシステムですから、来場者の方々の目も一段と真剣に感じます。中判カメラ用デジタルバックは他メーカーからも出ていますが、ハッセルの強みはレンズ・ボディとデジタルバックがシステムで最適化されてされているということ。では、早速ブースの中を見ていきましょう。

CFV-50c / Vシステムボディにベストマッチングなデジタルバック

まず最初はこちらですよね。7月に発表・発売されたばかりの「CFV-50c」です。ハッセル自らVシステムのデジタルバックが出てくるとは驚きでした。まだ実物を見たことも触ったこともない方がほとんどでしょうから、ブースの中でも最も人気がありました。43.8×32.9mmの5000万画素のCMOSセンサーは最高感度ISO 6400と中判デジタルバックとしては最も先進的なスペックを誇ります。プライスは100万円を優に超えますが、スペックからしたらお買い得。そして何よりも、歴史あるVシステムの美しいボディにフィットするデザインにうっとりしてしまった方が多いのではないでしょうか。

主力モデルのH5Dシリーズも大人気です。ブース内には試写用のスペースも設けられており、来場者は順番待ちをしながらその写りと動作を体験していました。

Hシステムも2002年の登場から12年。もう"新しい"をつける必要はありませんね。プロの世界では最前線で活躍する機材たちです。

こちらは、話題になったのでご存知の方も多いと思いますが、Eマウントミラーレスの「Lunar」とコンパクトデジタルの「Stellar」、Aマウント一眼レフの「HV」と幅広くラインナップ。ベースとなっているソニー製のカメラとはまったく違う印象を持ちますよね。日本ではあまり見かける機会がありませんが、海外では高級なカメラ店に行くと展示されているのを見かけます。デジタルボディに木や革やカーボンなどのマテリアルを組み合わせたスタイルは斬新です。おひとついかがでしょうか。

そして最後に月面カメラ。500ELのボディを軽量化しつつ、宇宙服でも操作しやすいようカスタマイズされています。とはいえ、基本的なカメラとしての構造はほぼベースボディのままのようですね。月面に行ったハッセルブラッドのほとんどは、フィルムマガジンだけ回収し、カメラはそのまま月面に置いてきたそうです。残念ながら地球からその姿は見えませんが、月を見上げてこのカメラが活躍していた当時に思いを巡らせてみるのも悪くないですよね。




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( 2014.09.22 )