高解像度・高感度を両立したKシリーズ・フラッグシップモデル

昨年開催のCP+2015にて参考出展されたフルサイズ一眼レフが「PENTAX K-1」となっていよいよ登場。今回のCP+2016で実機を手に取ることができました。4月下旬に発売予定です。ペンタックスKシリーズのフラグシップモデルとなる、待望のフルサイズ機なだけに、ひと足速くその手触り、使い心地を確かめようと、ブース内で最も活気あふれるコーナーになっていました。

  • ペンタックスユーザーが待ちに待ったK-1出てきましたね。
  • 発売が延期になっていただけに遂に!って感じで待ち遠しかったです(笑)。
  • 防塵防滴を備えたフルサイズ機ながら、かなりコンパクトに仕立ててきた印象ですね。
  • ペンタ部分がかなり存在感でてはいるものの、手応え的にはK-3とあまりかわらないように感じました。重量も1010gなんですが、手にしてみるとそんなに重くは感じません。

  • 使い勝手もよさそうですね。
  • ペンタックスユーザーならすんなりと使いこなせるでしょう。
  • 背面の操作系も迷わずいけますね。
  • Kシリーズの特徴的な撮影機能、例えば「アストロトレーサー」、「構図微調整」、「ローパスセレクター」、「リアルレゾリューションシステム」などもちゃんと受け継がれていますからね。


センサーは有効画素数3640万画素のCMOS。超音波振動によるセンサークリーニング「DR II」を搭載しています。


  • 手ブレ補正はセンサーシフト式の手ブレ補正機構「SR II」ですね。
  • 今回は、角度ブレだけじゃなく、シフトブレ、回転ブレに対応する5軸補正でシャッタースピード"最低でも5段分"とはかなり頑張りましたね。
  • 手ぶれ補正をオンにしているのと、オフになっているカメラを同時に揺らして、手ブレ補正の効き具合を確かめられるデモンストレーションコーナーもありましたね。
  • 目玉の機能になるからね。
  • 目玉といえば、フレキシブルチルト液晶モニターもユニークですね。
  • 縦横方向だけでなく、斜め上下方向に構えてもモニターが覗きやすいからいいですよ。それもバリアングル液晶のように光軸から大きく外れない。
  • 細かいことだけど、撮影時のちょっとした我慢が軽減するしね。
  • そうそう、ちょっと無理な体勢で頑張るのが"そういうもん"だと思い込んでいましたよね。ユーザーのこと、撮影シーンにおける困りごとをよく考えてくれている証ですね。

  • そんなかゆい所に手が届くというか、心憎い気配りがLED照明ですよね。
  • レンズマウントの上部やSDカードスロットの所が光って、暗いシーンでも大丈夫なんだよね。
  • あと、レリーズソケットと液晶モニターの背面にもLED照明ありましたね。
  • 暗くて見えにくけりゃ、手持ちライトを用意するか、手探りで何とかしちゃうのが当たり前だったからね。正直ここまで必要かな?とも思ったけど、実際にフィールドに持ち出すと助かる場面はかなりありそう。
  • 明るさも細かくコントロールできて、星を撮る時に明るすぎないようにも配慮されてました。そのうちLED付じゃないと困る!ってことになるかも。
  • 人間ってすぐ便利に慣れちゃう生き物だからね。


ついにフルサイズ投入!とペンタックスユーザーを湧かせたに違いないK-1。高解像度・高感度を両立し、質量の大きなフルサイズセンサーながらもペンタックス史上最強となる5段分の手ブレ補正は賞賛に値します。加えてユニークかつ便利なフレキシブルチルト液晶モニターや各所のLED照明を備え、基本性能から細かい使い勝手にまでこだわった作り込みであることがよくわかりました。GPSやWi-Fiももちろん搭載。レンズ群も豊富に揃っているペンタックスKマウントですから飛び込みやすいですね。

フルサイズセンサーを搭載した一眼レフが各社から出揃ってきましたが、すべてのメーカーが同じ頂を目指すのではなく、それぞれに得意分野を明確にしたモデルが出揃ってきたのは、デジタル一眼レフ市場も成熟してきた証なのでしょう。後発だけに実によく練られた1台。CP+の会場では行列必至ではありますが、ぜひご自身で手にしてその素晴らしさを感じてください。

( 2016.02.26 )