SONY RX1R II, 1/500, F2, ISO 200, Photo by A.Inden

SONY RX1R II | SHOOTING REPORT

いやはや、待たされました。ソニーのフルサイズセンサー搭載レンズフィックスカメラ RX1/RX1R の後継モデル「RX1R II」の登場です。

RX1のクオリティについては今さら説明する必要もないかと思いますが、発売から実に3年という期間、ほとんど市場価格の下落がないということが、この製品の価値を証明しています。小さなボディに凝縮されたメカと圧倒的な画の魅力。その写真を目にするたび、手にした人に出会うたび「いつか買おう」と思いながら時は過ぎ、2年も経過する頃には「そろそろ次のモデルが出るかも」と二の足を踏んでいたものでした。後継モデルが登場した今、私たちの悩みは新たなステージへと向かいます。最新モデルを選ぶか、敢えて前モデルに手を出すか。買い換えるのか、買い増すのか。その進化を、じっくり見ていくことにしましょう。

( 写真:A.Inden / 文:Guzzi )

SONY RX1R II, 1/60, F8, ISO 200, Photo by A.Inden

ローパスフィルター論争は、もう要らない?

本モデルの進化は、何をおいてもセンサーに集約されるでしょう。有効約4240万画素の35mmフルサイズセンサー「Exmor R」が搭載され、写真1枚の情報量が格段に多くなりました。膨大に増えた細かな画素へ光を取り込むにはさまざまな技術的進化があるわけですが、撮影者にとって興味をそそるのはローパスフィルターの効果を変更できるという世界初の「光学式可変ローパスフィルター」でしょう。前モデルがローパスフィルターの有無によってRX1 / RX1Rという2つのモデルに分かれていたところを、新モデルは1台に集約してしまうことになります。近年は解像感を求めたローパスフィルターレスのモデルが増えてきた印象がありますが、そもそもメーカーは不要なものをつけてきたわけではありません。偽色やモアレの発生する条件ではローパスフィルターを効かせ、普段はローパスフィルターをオフとして解像感を得る。驚くべきソリューションを、ソニーが実現してくれたわけです。

SONY RX1R II, 0.8, F5.6, ISO 100, Photo by A.Inden

そんなわけでフォトヨドバシとしては珍しく、まじめに三脚を据えて比較撮影をしてみました。
下に並んだ写真、左から順にローパスフィルター効果オフ、標準、強となります。中央付近を切り抜いていますが、クリックによって実寸画像をご覧いただけますので隅々までじっくりと確認してみてください。やはりローパスフィルターオフのほうが鮮鋭な画が得られますね。今回の作例撮影は基本的にはオフの設定で撮り歩いてみることにします。偽色やモアレが気になる場面に遭遇したら、設定を調整すればいいのですから。

SONY RX1R II, 1/800, F2, ISO 200, Photo by A.Inden

さて、この写りです。開放F2の明るいレンズと35mm判フルサイズセンサーのもたらすリッチな描写こそは、本モデルの面目躍如。画素数を増したことで得られる緻密さは、やはり圧倒的ですね。葉の一枚一枚の重なり具合や奥行きが、手に取るように感じられます。

SONY RX1R II, 1/500, F2, ISO 100, Photo by A.Inden

苔の表情もお見事。うっかりすると、のっぺりと立体感のない表現になりがちな被写体ですが、ディテールまできっちりと表現できるからこのリアリティが生まれるのでしょう。森のなかの雰囲気、しっとりとした空気までも上手に写しこんでくれました。本記事の写真はすべてJPEG撮影、本体からそのままの出力です。

SONY RX1R II, 1/2000, F2, ISO 200, Photo by A.Inden

どうということもなく通り過ぎる風景に、その名を知ろうともしてこなかった草花に、きっとレンズを向けたくなるでしょう。このカメラ、脇を締めてきっちりと撮影を追い込んでいくと、それに見合った結果を見せてくれる面白さがあります。例えて言うなら35mmから中判・大判のフイルムに乗り換えて、その写りにのめり込んでいた頃の感覚。4x5や8x10で撮影する時には、風がおさまる間を待って、そっとレリーズしたものです。被写体のゆらめきや空気の流れ、そんな些細な要素が写真に影響を与えることを実感できるからです。

SONY RX1R II, 1/125, F2, ISO 200, Photo by A.Inden

SONY RX1R II, 1/1000, F4, ISO 200, Photo by A.Inden

さて元々よく作りこまれたボディですから、スナップ撮影が軽快そのものであることには変わりありません。シャッターフィーリングの良さやマニュアル操作のやりやすさが、自然と撮影カットを増やしていきます。機械面での一番の進化は、EVFの内蔵ですね。ポップアップ式で使わない時にたためるのはスマートですし、やはり写真はアイレベルで構えて撮りたい。RX1を手にする方なら、その気持ちはお分かりかと思います。

SONY RX1R II, 1/400, F2, ISO 800, Photo by A.Inden

この質感に唸ります。こういう写真が撮れるのだから、特別な必要がなければもうこの1台でいい。大きなカメラを構えて仰々しくやるのではなく、懐から取り出したRX1R IIでパチリと1枚。そんな風に振る舞えたら、カメラを持ち歩かない方にもエレガントに見えるように思います。

SONY RX1R II, 1/160, F2, ISO 800, Photo by A.Inden

マクロモードが付いているのもありがたいポイント。これ自体は前モデルと同様ですが、EVFの搭載や背面液晶が可動式になったこともあって、さらに柔軟に使えるようになりました。テーブルの上をスマートに撮影しようと思ったとき、これほどの雰囲気を込められるカメラはほとんどありません。ましてやこのボディサイズでは。

SONY RX1R II, 1/125, F5.6, ISO 100, Photo by A.Inden

SONY RX1R II, 1/320, F2, ISO 3200, Photo by A.Inden

高感度での撮影も優秀です。開放F2のレンズでISO3200が積極的に使えるのなら、目に見える明るさを撮るには何の不足もありません。昼間に撮ってもレンズやボディの地力が見えやすい竹林のような被写体を、ここまで緻密に表現してくれました。

SONY RX1R II, 1/20, F5.6, ISO 3200, Photo by A.Inden

こちらはISO3200(左)とISO12800(右)での比較です。被写体のエッジやディテールは感度を上げるほどに失われていきますが、鑑賞サイズでは必ずしも気になる訳ではなく、このあたりは使いかた次第というところでしょうか。いずれにしても一昔前には考えられなかった高いクオリティで、写真撮影の自由度が広がり続けていることに驚きます。

SONY RX1R II, 1/160, F2, ISO 3200, Photo by A.Inden

SONY RX1R II, 1/125, F3.2, ISO 100, Photo by A.Inden

SONY RX1R II, 1/200, F2, ISO 100, Photo by A.Inden

SONY RX1R II, 1/1250, F2, ISO 400, Photo by A.Inden

SONY RX1R II, 1/2000, F2.8, ISO 100, Photo by A.Inden

SONY RX1R II, 1/125, F5, ISO 100, Photo by A.Inden

PHOTO YODOBASHI

とびきりスマート、とびきりパワフル。

この上なく良く写るコンパクトカメラ。RX1の魅力はここに尽きるわけですが、RX1R IIに至ってその中身は「最新のスペックを惜しみなく投入したもの」となりました。レンズ交換式のモデル、具体的にはα7R IIに肉薄する機能性を持ち、多くの方にとっては「お手持ちのメインカメラよりスペックが上」なんていう事態が生じてしまうのではないかと思います。もちろん使いかたは異なり、様々なシーンに対応できるレンズ交換式カメラと比較するものではありません。とはいえこれだけの画素数があれば撮影後に切り抜いても十分に使えますし、35mm単焦点レンズという枠を越えて日常的なシーンを広くカバーできると思うと・・・いや、なんとも悩ましい選択肢が登場したものです。

撮りたい瞬間は、カメラの購入を待っていてはくれません。楽しむなら、きっと決断は早いほうがいい。
・・・お悩みは別のところにありますよね? 私もそうです。

( 2016.02.21 )




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