SONY DSC-RX10 SHOOTING REPORT

1インチサイズのセンサーを搭載したRX100/RX100 Ⅱ、少しコンセプトの違ったQX100。すっかりお馴染みになったセンサーですが、今度は高倍率ズーム機に搭載してきました。しかも24-200mm相当のF2.8通しのズームです。もっと倍率を上げたズームも搭載できたのでしょうけれど、あえて抑えることで、どれだけの画を叩き出してくれるのか、テストする前から本当に楽しみでした。一般的なコンパクトデジタルよりも大きなセンサーは、やはり階調に効いてきます。シャープさもよりよい画を構成するのに必要不可欠な要素ですが、私たちが日頃眺めている景色に分断された階調など無く、全ては綿々と連なっています。それを1枚のカットに収めるには、できるだけ緻密なサンプリングレートでキャプチャできることのほうが望ましいと言えるでしょう。何と比較してという話はともあれ、センサーサイズは大きいに越したことはありません。

さて、このカメラを持ち出すシーンとしては旅先がまず筆頭に挙げられるでしょう。できる限り高画質で、携帯性が高く、様々なシーンに出会う中で一通りのものがキッチリ抑えられる倍率で高品位な画を収められます。1インチサイズ以上に大きなセンサーでは、RX10の大きさに収めるのは難しいでしょう。実際、旅に出ると標準ズーム程度のテレ端だともう少し欲しいシーンが多々あります。欲を言えば300mmぐらいまでは咄嗟に欲しくなるシーンが結構あります。しかし、これを実現しようとなると、一眼レフにF値控えめの70-300mmや、28-300mm程度のレンズをマウントするか、画質はトレードオフとしてポケットに入る程度の同じような倍率のコンパクトデジタルにするか。またはテレ端が1000mmに届こうかという一般的なコンパクトデジタル用のセンサーを搭載したカメラとするか、この3つのパターンが基本的に考えられます。RX10は言ってみれば何処にも属しません。姿形は1000mmあたりまで届きそうなコンパクトデジタル・高倍率機となりますが、センサーサイズといい、レンズのF値といい、「高画質」を標榜したカメラとなります。・・・となると、普段使いのシーンにおいても、かなり強力なカメラになるのでは無いかと感じますね。それでは作例を並べてみます。

( 写真/文:K )

まずは普段使い的に撮ってみます。最初に画を見て感じたのは、RX100/RX100 Ⅱの描写よりも更に緻密でクリアな印象です。レンズ固定式のカメラは特にそうなのですが、レンズとボディを簡単に切り分けて評価しづらいと言えます。従って、レンズだけの力なのか映像エンジン等々の力も加わっての印象なのかは、にわかに判断しかねるのですが、ともかくよく写る。この一言です。上のカットの、波の紋様といい、杭に引っかかった網の描写といい、実に緻密な印象です。現場は陽が沈む直前で真逆光でした。ハイライトの飛び方も、沖側にアンバーに染まっていく海面も、唐突さがありません。

2段絞って撮影。ピントは中央やや右側コンクリート壁面に置いていますが、パンフォーカスとはなりません。一般的なコンパクトデジタルに比べれば大きな1インチセンサーですから、被写界深度もやはり浅くなります。ピントを置いた部分の描写を見ると、レンズはかなりシャープな模様です。

差し込む光に浮かび上がる鈴をフレームしていたら、女性がお参りに。結構離れた位置からフレームしていたので、こちらの気配は感じていなかったのでしょう。撮影後、女性に話しかけて撮らせて頂いたお礼を。1段しか絞っていませんが、十二分なシャープさです。普段使いでも、引き寄せて撮りたいシーンは結構あります。引き寄せるというよりは、画面整理にテレ側へズームしたいことも多々あります。ポケットサイズのコンパクトデジタルのようにはいきませんが、これだけ写って、このサイズなら、ありがたいですよね。

こちらも1段絞っての撮影ですが、実にキレのある描写。真逆光ですが、ハレて画が緩くなることもありません。

 

これ1台で、何でもできてしまう。そんな印象のカメラです。遠くを引き寄せても、描写力の高いレンズでクッキリと描き出し、寄っては手で触れそうな質感を伝えてきます。流石にAPS-Cサイズや35mmフルサイズセンサーのような厚みのある画にはなりませんが、それでも一般的なコンパクトデジタルのセンサーを搭載するカメラとは一線を画します。実は旅用に欲しいなと感じるのですが、買ってしまうと、他のカメラに手が伸びなくなるのでは無いかと少し怖いカメラですね。

雨が上がった朝。差し込む光に浮かび上がる木の肌。少し湿度のある雰囲気をよく伝えてきます。

結構暗いシーンでしたが、F2.8だとシャッター速度もかなり稼げます。テレ端ともなると、さすがに深度も浅くなります。

高感度ではそれなりにノイズ感もあるのですが、処理の上手さを感じます。なんにせよ、ISO2500でこれなら十分です。そこそこに風があったのですが、手ブレ補正機構がフレームをアシストしてくれます。また、上がりも然りですね。

ほぼ最短付近、開放での撮影です。画に立体感もあり、質感描写もかなりのものだと感じます。ボケ味はバックとの距離の関係もありますが、総じて滑らかであると言えるでしょう。RX100やRX100Ⅱだと、もう少し寄りたいなあというシーンが結構あるのですが、テレ端が長いためフレームし易いと言えます。

 

夕暮れ時、開放での撮影です。ほぼテレ端でのこのシャープさに感じ入りました。

こんな高倍率機を手にすると、画角の制約が一気に無くなり、本当に何でも出来てしまいそうに感じてしまいます。撮影が少々横着になってしまいますね。

 

 

立派な鏡銅と銘に恥じない写りのレンズ、かといって一眼レフほど大きくは無いコンパクトなボディ。いずれにせよ、この焦点域と倍率そして開放F値のレンズを搭載してこのサイズですから、カテゴリーキラーな1台と言えるでしょう。建物の中など引きが利かないシーンでは24mmぐらい欲しいですし、ピンポイントを見つめて咄嗟にシャッターを切ったり、近寄れないシーンで捉えるには200mmぐらいは欲しい。さらに寄れて、それなりにボケ量も欲しい。これ1台で一体幾つものシーンに対応できるのでしょうか。ジョーカー的な1台です。初めてカメラを買う方はもとより、日頃バンバン街中でスナップを撮っているような方がかえってハマりそうなカメラですね。少し便利すぎて買うのが怖いカメラでもあります。おおよそのシーン、おおよそのニーズに合致するカメラでしょう。

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言ってみれば、どこでも守れる選手です。どこのポジションを守らせても超一級というわけではありませんが、ソツなくこなします。従って、最初からこれだけでOK。しかし、特定の目的に対してピンポイントにピンチランナーなんて起用もあったりするのです。だから今お持ちのカメラを葬ることはございませんのでご安心を。

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バッテリーは超絶に持つという印象ではありません。したがって、スペアも合わせてお買い求めを。

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